終わる命、続く命

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こんにちは〜。セラピスト編集部のササキです。

いよいよ花粉が本格的になってきて、毎朝憂鬱な季節です。今年もひどいですね。

さて、あまり明るくない話ではありますが…

先日、母方の祖父が亡くなりました。

昨年末くらいから、「果たして、あと2カ月もつだろうか…」
と言われていたので、そう考えると1カ月近く長生きしたことにはなります。

そんなわけで、行ってきました。
新潟県長岡市。両親の出身地です。

今年は雪が多かったので、街中のいたるところに雪が積もっています。

寒い!

ちなみに、生後4カ月の娘にとっては初めての長岡です。
どうだ寒いだろう、娘よ。

…と思ったら、ぐーすか寝てました。

祖父は、90歳で亡くなりました。
そしてこの1〜2年は、叔母は昼夜のない、睡眠時間もない介護に勤しんできました。

ですから、「充分に生きただろう」と、
そこまでの悲壮感はありません。

新潟のソウルフード「イタリアン」だって食べちゃいます。

イタリアンと言っておきながら、焼きそばです。

焼きそばに、トマトソースがかかっているものです。

130318.jpg

名古屋の人にとっての「寿がきや」みたいなもので、母は
「部活の帰りに、本当によく食べた!」と懐かしがっていました。

ちなみに、これも今回初めて知った
サッポロが出している、新潟限定のビール(後ろは、地ビール第1号として有名なエチゴビール)。

130318a.jpg

ただ、通夜が終わり、告別式があり、読経が終わって
最後のお別れで、花を敷き詰める時は…

やはり、これまでの思い出が頭をよぎります。

農家を営むじいちゃんの畑で、一緒に木から桃をもいで、
洗わずに服でゴシゴシ拭いて、そのまま食べたこと。

畑のすぐそばを流れる川で、一緒に釣りをしたこと(今はドブ川…)。
エサのゴカイを針に付けられない私に、付け方を教えてくれたこと。

ビニールハウスの中でいっぱいに成っているイチゴを、
好きなだけ食べさせてくれたこと。

孫の中で唯一の男だった私をとてもかわいがってくれ、
「将来的に学費がかかるなら、田んぼを売ってもいい」とよく言っていたこと。

私にとって、ありがたい存在でした。

顔はすっかり骨と皮だけになっていましたが、
手の指の太さは、農業一本で家族を養っていた男の手でした。

祖母は59歳という若さで亡くなったので、
27年ぶりに夫婦が再会できたことになります。
そう思えば、良かったのかもという気すらしてくるから不思議です。

ちなみに通夜の晩、私は葬儀場に祖父と一緒に宿泊したのですが…

祖父の亡骸と娘の寝顔を見比べて、
生と死を、これまでになく随分と真剣に考えました。

ありきたりな言葉ではありますが、命はこうして続いているのかな、と。

この娘がいつか母になり、祖母になる過程を
私はいつまで見届けることができるのだろう。

答えは分かりませんが、いずれ果てる日まで、
悔いのない人生を送り、悔いのない子育てをしたいものです。

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