人体を構成する成分で、たんぱく質に次いで多いとされるのが脂質で、約15％を占めるとされています。つまりオイルに関わりのない人はいません。そんなオイルですが、近年女性のために欠かせない役割があることからも注目されています。
女性のライフスタイルを支配するといっても過言ではない「女性ホルモン」を作るために必須となるのが、良質なオイルの摂取です。そして、施術シーンに欠かせない優秀な滑剤でありながら、成分の経皮吸収から期待できる、美容や健康のためのメリットも盛りだくさん。成分のもつ特徴とともに、私たちセラピストはどう活用していけばよいのかを解説します。

〝ホリスティックな医療〟とは、ボディ・マインド・スピリットに働きかける医療のことをいいます。これらは西洋医学とは異なり、身体のみならず、心、気、霊性を意識し、さらには社会環境や自然環境までを含めた全体的な視点から健康を考えていくものです。 この〝ホリスティックな医療〟を実践するためには、セラピーとセラピストの果たす役割が、とても重要になります。特に高齢化するこれからの日本人の健康維持のためには、医療者のみならず、療法士、セラピストたちが協力し合って支えていく〝チーム医療〟が大切になります。実際に、あらゆる場で、病院とセラピー、医療従事者とセラピストの連携が始まっていますが、こうした連携は〝先進的〟な活動と言えるでしょう。
第２特集では、クリニックで医師とともに働くセラピストの活動を通して、〝ホリスティックな医療〟の〝最新情報〟をお届けします。

アロマインストラクターとして活動する中村純子さんと、マーケティングの分野でその手腕を発揮してきた浩三さんのご夫婦が、２０２３年に立ち上げた精油ブランド「候kou」。昨年のセラピーワールド東京でも初日の早々に完売となり、その香りの良さに注目が集まったのが、山口県北西部原産の「ゆずきち」を原料とする精油でした。この地域にしかないもの、サステイナブルに基づく製品作り、地域と連携しての生産展開など、お二人の想いとこだわりが紡ぐ香りの物語をお届けします。