毎年、4月10日~1週間、世界各地で開催されている「世界ホメオパシー周知週間」。ドイツ人医師サミュエル・ハーネマン(1755~1843)により、1796年に体系づけられたこの療法は、セラピストvol.102のフロントライン記事「ホメオパシー医学の教育と研究が盛んなインドに、世界中の専門家が集う!」に紹介されたように、世界中で発展し続けています。ハーネマン氏の誕生日4月10日に因み、専門家や愛用家が、223年の実績があるホメオパシーをより身近に、と始まった市民活動的な地道なイベントです。
今年の周知週間でも、動物のためのホメオパシー、インド流ホメオパシー、はじめてのホメオパシー、大地のホメオパティック処方箋バイオダイナミック農法の上映など、各地で様々なイベントが行われました。デリーでは、世界中から自然療法の医師や専門家が集まる「ホリステック ヘルス グローバルサミットホリステック・ヘルス・グローバルサミット」が開催され、日本の専門家が招聘されたりと、嬉しいニュースも届きました。
「みんなにとどけ!ホメオパシー応援団日本」( https://www.facebook.com/homeopathy.supporters )のFBサイトを立ち上げ、積極的に周知週間に取り組んでいる合同会社circulusの藤田円さんの取り組みもユニークです。藤田さん達は、毎年、ホメオパシーを愛するアーティストの協力を借りながら、リーフレットを作成してきました。
2016年Rari oshioさん( https://www.dinos.co.jp/garden/rari_yoshio )
2017年kokekoさん
2018年平岡素子さん( https://www.monotutumu.com)
2019年保坂郁美さん
いずれのリーフレットにも、活動をPRできる空白の欄が用意されて、リーフレットを担当してくれたアーティストのぬくもりと共に、ホメオパシーのエッセンスを共有できる工夫が施されています。筆者も、このオープンな周知週間のイベントに賛同し、2017年&2018年には、「ジャスト・ワン・ドロップ」という、ホメオパシーの魅力に迫るドキュメンタリー映画の上映に携わってきました。
藤田さん主催「アスリートのためのホメオパシー」セミナーもこの時期に開催されました。講師は、英国にて第一線で活躍する女性ホメオパス・ヒラリー・ドリアン先生。ウィンブルドンで活躍するテニス選手らをクライアントに持つドリアン先生の話は、オリンピックを迎えるにあたり、とても興味深い内容でした。
詳細は、セラピスト6月号「ピックアップレポート」にて、すぐに役立つレメディと供にご紹介しています。中でも、ドイツのサッカー界では、約8割のスポーツドクターがホメオパシーも導入している話は興味深いです。
続きは、本誌を手にとってお楽しみ頂けたら幸いです。
取材協力
合同会社circulus 藤田円さん
ー古い建物や自然を守るナチュラル・トラスト活動に興味を持ち、本場英国に渡英。8年半の滞在中、ガーデナー、協会建築士として働きながら、ホメオパシーを学ぶ。ホメオパシーのセッション、セミナー企画、執筆(「ホメオパシーの薬箱」著書)など、幅広く活躍中。
記事担当 樋渡志のぶ(クプクプ アロマテラピー&自然療法サロン代表)