香木の皇帝! あの名香「蘭奢待」を手に入れてしまった!

投稿日:2021年6月17日

こんにちは。編集部MBです。

セラピスト読者の皆様は「香り」に造詣の深い方が多いと思いますが、「お香」についてはいかがでしょう? 「白檀」などは特段お香に親しんでいなくても、それが白檀だと認識できるほど親しみのある香り。不思議なものです。精油においても白檀は「サンダルウッド」として存在しますが、香ってみると印象が少し違います。こういった違いを感じつつ使い分けるのも、香りの楽しみ方ですよね!

そんなお香。もともと歴史好きな私はすっかりこのお香の世界に熱中しておりまして、その香りとともにお香文化の研究に勤しむ日々(笑)。そしてお香の歴史を学ぶうえで必ず耳にする(目にする)のが、伝説の香木、御物「蘭奢待(らんじゃたい)」です。

名付けたのは聖武天皇と言われ、現在東大寺正倉院に保存されている国の宝であります。最近では、大河ドラマ中で織田信長が権力を誇示するために天皇に許しをもらい切り取ったシーンで話題になりました。「蘭奢待を切りとれる=それだけの権力者である」ことの証だったようです。

さて、お香や歴史好きな層にとっては有名な蘭奢待ですが、一般的には知る人ぞ知るというレベルだと思っていたワタクシ。それがなんとガチャの玩具として発売されていました! もちろん、速攻手に入れました。天下を取った気分です(笑)。

蘭奢待ガチャセラピスト編集部

蘭奢待の実物は、全長約1.5m。最大直径は約38㎝、重量は約12㎏もある日本最大の香木(写真はもちろんフィギュア)

冗談はさておき、ガチャに蘭奢待が存在することだけでなく、ものすごく精巧に作られていることに驚きです(笑)。写真にはありませんが、これまで切り取った人々が蘭奢待に貼った付箋まで付いているのです(足利義政、織田信長、明治天皇)。

実物を見たことがないのでいろいろな角度から蘭奢待を観察することができ、感動です。というか、ガチャとしてニーズがあることに感動と驚きを隠せません! 

ちなみに「蘭奢待」という名。この中に「東大寺」の文字が隠されています。なんて雅なギミックでしょう(なぜ東大寺なのかは割愛。Wikipediaなどで知ることができます)。

「ああ、もしかしてお香、キテるのかも!!」

ーどうなんでしょうか?(笑) 

お香文化が盛り上がるのは嬉しいことです! その反面、香木は“どんどん生産する”というわけにはいかない貴重な香原料。ニーズが高まればクオリティ的に信頼できないものもでてきかねません。精油の世界でもそのあたりはよく問題視されていますよね。お香は効果効能というよりは、香りそのものやその世界観を味わうという嗜好が強い部分がありますが、薫物ともいわれるように、火をつけて炊くスタイルの物も多くあります。煙が肺に入ることを考えると、やはりクオリティにはこだわりたいものです。

玉石混交と言われる「香り製品」。良し悪しを見極め適材適所で使い分けらるよう、しっかり勉強し続けたいと思います! そして次の目標は、実物の蘭奢待を拝むことです(笑)。

セラピスト8月号(77日発売)の特集では、そんな精油とハーブ、香りの「常識・非常識」を、各界のスペシャリストがたっぷり解説。サロンで、そしてセルフケアに役立つ情報盛りだくさんでお届けします。ただいま鋭意作成中! お楽しみに!

【関連記事】
・興味津々!「家康の香り」のブレンド精油を入手しました♪ その香りはー
・お香の原点? お気に入りの「匂い袋」は「仁丹」の香り
・「白檀」の香りでフッとよみがえるあの記憶 ーこれって「プルースト効果」?ー
・お香の心身に与える10のメリット「香十徳」とは? ー香の愛好家“一休さん”が広めた魅力ー
・「アロマ」と「お香」は何が違う? ―日本文化「香の世界」をもっと知りたいー
・これは何でしょう? ある“香り”を持ち歩く道具です。ー塗香ー

おすすめ記事

「第50回アロマテラピー検定」申込み締切迫る!記念プレゼントキャンペーンも実施中

  公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)が主催する「第50回アロマテラピー検定(1級・2級)」の5月12日試験の申 …

今知っておきたい情報が満載! 「有事・災害時にもっとも大事な農と食のシンポジウム」WEB開催決定(6月6・7日)

無農薬かつ日本古来からの自然農法で野菜を栽培・販売している「農業法人 日本豊受自然農㈱」が、Web配信イベント「有事・災 …
ガチガチ停滞body対策

“ガチガチ停滞body”改善できますか? 鍵は○○にアリ

こんにちは。編集部の“不健康”代表こと、編集部Tです! セラピー業界と常に接するお仕事だというのに、お恥ずかしながら大変 …

おすすめセミナー

おすすめ書籍&DVD