
『セラピスト』誌が創刊されてから25年。この四半世紀で、セラピーの技術は格段に進化し、エビデンスも蓄積されてきました。しかし、時代がどれほど変わっても、セラピーの本質において変わらないものがあります。それは“癒しを提供するセラピスト自身が、癒された状態でなければならない”ということ。

セラピストとは、自らの手や声、そして“存在そのもの”でクライアントの自然治癒力を引き出してゆく職業です。
日々のサロンワークでクライアントの痛みや疲れ、滞ったエネルギーを受け止め、調和へと導きます。
しかし、そこで提供されるエネルギーの源泉が、セラピスト自身の“自己犠牲”であってはならないのです。
もし、セラピスト自身の心身が枯渇していれば、どれほど優れた技術を駆使しても、“真の癒し”を届けることは困難になってしまいます。むしろ、セラピストの疲弊や緊張は、非言語的な情報としてクライアントに伝わり、無意識の防衛反応を引き起こしてしまうことさえあるかもしれません。
この25年で、大勢のセラピストが全国各地で活躍するようになりましたが、中でもベテランセラピストにとって、セルフケアは“休息”ではなく、“プロとしての義務(メンテナンス)”といえます。更年期によるホルモンバランスの揺らぎや、肉体的なリカバリー力の変化を感じるこの時期こそ、自分自身をケアする優先順位を最上位に置く必要があります。
例えば、朝一番に特定の精油で呼吸を整える、音叉の響きで自らのチャクラを調律する、あるいは月に一度は必ず信頼できる他者の施術を受けて、エネルギーを“受け取る側”に回る。こうした“セルフ・ホリスティックケア”をルーティン化することで、常にクリアで満たされた状態を維持していけるのです。

セラピストが健やかで、幸福感に満ちているとき、そのサロン空間にはポジティブな共鳴が生まれます。
そして、クライアントはセラピストの安定したバイブレーションに触れるだけで、自律神経が整い、自己治癒力が目覚めることもあります。
セラピストの背後にあるスキルである“メタスキル”は、技術と共に欠かせないものであり、“セラピストの存在”そのものがセラピー効果を高めてくれるでしょう。
セラピストのスキルアップやセルフケアに欠かせない、雑誌「セラピスト」最新号(6月号)は、5月7日発売です。
編集部I

















