風の強い日は、「天上大風」のイメージに心ほぐされて

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天上大風

花粉症の方には申し訳ないと思いながら、風の強い、よく晴れた日が好きです。

とはいえ昨日はさすがに暴風のレベルでしたね! 道行く人も身を縮こめ、髪や荷物を押さえながら歩いていました。そんな日は江戸時代のお坊さん・良寛さんの「天上大風」のエピソードを思い出します。(ちなみに私は「てんじょうたいふう」と思っていましたが、正しい読み方は「てんじょうおおかぜ」なのでしょうか? 詳しい方がいらっしゃればぜひご教授ください)

書の名人でもあった良寛さん。お寺に来て、何か文字を書いてとせがむ子供たちに、何の目的で使うのかと尋ねると、凧にするのだと言う。そこで、凧がよく揚がるよう、上空に良い風が吹きますように‥‥という願いを込めて「天上大風」の4文字をしたためたのだとか。

飾らず自然のなかに生きた良寛さんらしいエピソードでほっこりします。

凧

と同時に、この4字を思うとき私はいつも、地上ではそよ風が心地よい日でも、上空には大きな風が渦巻いていることを想像して、心が解放されるようなイメージを連想してしまいます。広く何もない青い空、そこに轟々と音を立て、激しくぶつかってくる風。そんな想像をしていると、自然の大きな力を全身で体感した気持ちになり、小さな心配事や憂鬱な気持ちもいつしかほどけているのです。

ただ、人によっては心落ち着かないシチュエーションかもしれません。穏やかな森林浴や海辺の波音をイメージした方がリフレッシュできるという方もいるでしょうし、アロマやヨガなど、もっと直接的なアプローチを求める方もいるでしょう。

ヨガ

大切なのは、自分の心身のご機嫌を取る方法を、自分で分かっているということです。まだまだ三寒四温な落ち着かない時期ですから、皆さんそれぞれ、自分で自分を心地よく整えながら、春に向けて過ごしていきましょうね

編集部T

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