市野さおり先生の妊活にぴったりのツボ「三陰交」のセルフアプローチ

投稿日:2012年9月10日

『セラピスト』本誌で妊娠しやすい身体づくりをサポートする“妊活リフレ”を紹介した看護師・リフレクソロジストの市野さおりさん。ここでは、妊活リフレにとても重要だという「三陰交」のケアを教えてもらいます。
文◎市野さおり


「三陰交」のケアまで含めたアプローチを

  内側くるぶしの一番出っ張った所に、小指を置き他の指を添えてみてください。指が4本添えられた状態の一番上、脛骨の際の所に消化吸収の状態を示す脾経のツボがあります。

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このツボが「三陰交」です。足を通る、3つの陰の経絡がすべてそこを通過することから、「三陰交」と名付けられました。消化器症状の他に、生理不順・月経痛・不妊・不正出血・陣痛誘発などの婦人科疾患全般と、更年期諸症状に効果があると言われています。また、妊娠中に赤ちゃんが逆子になった場合、ここを刺激すると戻ると言われている不思議なツボでもあります。
「妊活」を始める方にとって、このツボは絶対にはずせないツボです。まず、場所を確認して自身のツボの状態を確認してみてください。
痛みがあるのはもろんのことですが、スカスカに感じるような状態も好ましい状態とは言えません。このツボが安定していることが、子宮の状態や卵巣機能の状態を反映していると考えてよいと思います。不妊で悩む多くの方が、このツボに異常な痛みを感じるか、スカスカしていることが多いです。「セラピスト10月号」本誌の記事と併せ、この「三陰交」のケアも含めて「妊活リフレ」は完結となります。

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「三陰交」 2つのケア方法
1.足浴は必ずツボまでお湯につける
「三陰交」のケアとしては、足浴ではこのツボまで必ずお湯に浸けてください。足浴中は、お湯に浸かっていない脚の内側のももやふくらはぎを揉んでおくことで、「三陰交」への血流が良くなりツボへの温熱効果も高まります。
2.綿棒で精油の局所塗布を行う

足浴後は、ツボへのオイル塗布がおすすめです。「三陰交」と併せて湧泉と卵巣・子宮・卵管の反射区へも局所的にアロマオイルをつけ、その後になじませるように各反射区とツボをそれぞれ刺激します。
月経中から卵胞期(低温期)ではローズ、クラリセージ、イランイラン、真正ラベンダーを。黄体期(高温期)にはローズ、チェストツリー(バイテックス)、ネロリ、ゼラニウムなど女性ホルモン類似作用を考慮して期別に合った精油ブレンドを行いキャリアオイルで30%に希釈して綿棒で局所塗布をしてください。
ツボから精油の波動を取り込む、という意味合いで行います。「実を成す」という意味を込め、柑橘系の精油でもOKです。

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上記2つを行えない場合は、足裏のケアと共にツボを毎日刺激してください。
「三陰交」が適度な弾力性を持った柔らかさになることを目標に、また子宮や卵巣が潤滑されていくような良いイメージを思い描きながら刺激を送るのも効果的です。

著者プロフィール

市野さおりさんいちのさおり 看護師、フットリーダー®。足読師®。英国ITEC認定リフレクソロジスト/英国ITEC認定アロマセラピスト、SWIHA承認トウティーチャー。代替療法の各種資格を活かし「統合医療ナース」として活動。身体各所の反射区から心身の状態を読み取り、それを用いた施療を得意とする。著書には『足裏分析リフレクソロジー』(小社刊)、『足うらない』(世界文化社)他多数。

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