タッチングの山口創先生と、川嶋みどり先生のおはなし~タッチフォーラム行ってきました!~

投稿日:2017年10月31日 更新日:

こんにちは~。
セラピスト編集部のはんざわです。

 

長かった雨がようやくやみましたね。
やっと秋を満喫できそうでうれしいです。
毎年秋冬になると会社の近くに焼き芋の屋台が登場するのですが、先週オープンしてました。

 

さて、今回のブログネタは、
9月30日(土)に開催された、
日本ソマティック心理学協会の「タッチフォーラム」について。

 

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めったにお目にかかれない
タッチングの大御所の方々が登壇し、
タッチをテーマにした講義やディスカッションが行われました。

 

全部は聴講できなかったものの、めちゃくちゃ勉強になりました!

 

私はセラピストではありませんが、
クライアントに対して、どうやって触れていくか、
ということについて
試行錯誤しているセラピストさんがたくさんいらっしゃるのを
取材などを通して感じます。

 

とくに今、アロマ業界では、
ちょっとしたタッチングブームが続いているような。
触れることは施術のキホンだと思うので、個人的にもうれしいです。

 

今回のブログでは、
看護師歴60年という大ベテランの川嶋みどり先生と、
皮膚とタッチの研究者として知られる、
桜美林大学の山口創先生のお話を一部レポートします。

 

1、川嶋みどり先生のおはなし

 

「看護とは、歴史が始まって以来の、もっとも基本的な営みの一つ。
「生病老死」のあらゆる場面にかかわる専門職」と仕事について語り、
「ケアの原点」について解説いただきました。

 

2011年の震災以降、
看護現場では、「治す医療」から「治る医療」への転換が求められていると川嶋先生。

 

治療からQOLへ。
効率性から人間性の転換へ。

 

ケアをすること、されることは、根本的な人間のニーズであり、
3歳の子どもであっても、自分より幼い子がいたら、
「どうしたの? 大丈夫?」と関心を持つそうです。

 

ケアは平和と密接にかかわり、
「ケアをすること自体が治る力」でありながら(名言です!)、
実際の看護の現場では、実現できていないのが現状だそうです。

 

例えば、川嶋さんの知人がカラダの痛みを抱えて病院に行っても、
どこが痛いのか、触診は一切なし。
4種類の検査を行い、1種類の薬を処方されるのみだったそうです。

 

そんな事情の中で、ではどうケアをしていくか?
川嶋先生がおっしゃっていたのは、次のことでした。

 

・静かな環境を整えることが、患者さんの自然治癒力につながる。
 
・物理的に傍にいるのではなく、その人に集中し、
自己のすべてがその人のために在るという意識で、一緒に居る。
 
・傍にいる人の、感性と知性のすぐれた技が助けになる。
触れる、聴くなど。(タッチングやアロマはこれに当たりますよね)

 

家族や友人など、大切な人が病気になることは避けられないもの。
私自身もたくさん学ぶところがありました。

 

2、山口創先生のおはなし

 

山口先生といえば、タッチング研究の第一人者。
今やセラピー業界でひっぱりだこ。
先生の著書を読まれて、目からウロコが落ちた方も多いのではないでしょうか。

 

山口先生の講義は、哲学の話から始まりました。

 

なぜ私たちは、
人間を「心」と「身体」のふたつにわけているのか。

 

古くには、フランスの哲学者デカルトが、
「『心』と『身体』は、別のものからできている」と、
心身二元論を謳ったことに、西洋医学の歴史が始まるそうです。

 

「こころは物質ではなく、身体は物質である」

 

それにより、臓器移植が行われるようになったり、
iPS細胞ができて難病治療などに光が当たるようになったり、
良いことはたくさんあるものの、
「こころとからだ、両方理解しないと、人間を理解したことにはならない」と山口先生。

 

そもそも、仏教には、
「身心一如(しんしんいちにょ)」という専門用語(仏教用語)があり、
身と心を分かることはできない“としているそうです。

 

で、ここでポイントとなるのが、

 

仏教用語では、「身心」と、
“からだ”が最初に来ていること。

 

心身…こころ、からだ
ではなく、
身心…からだ、こころ

 

悲しくなるから泣くのではなく、泣くから悲しくなる。
そして、身体から心の健康に働きかけることができる

 

それを、この順列が示しているそうです。
(進化の過程から見ても、「こころ」は後から出来てきたとも。。たしかに~!)

 

今回のテーマ、「タッチング」は、
身体から心に働きかける代表的なツール。
タッチは、肯社会的な感情をはぐくむために生まれた」と
山口先生はお話しします。

 

触れたり、触れられることで、
「愛、感謝、共感」
などの利他的、肯社会的な感情、フィーリングを
識別できるという研究結果もあるのだとか。

 

また、親が赤ちゃんに触れることで
親にオキシトシンとドーパミンが出て、
「もっと触れたい」
「子どもの目をもっと見たい」
などというように、
親子のつながりが強化されるそうです。

 

そして、山口先生のタッチング研究で、とくに有名なのが「C触覚繊維」です。

 

やさしく、ゆっくり触ってあげることで、
皮膚にあるC触覚繊維が刺激されて、オキシトシンが分泌される、ということは、
セラピー業界でもかなり有名になってきましたよ
ね。

 

なんと!
C触覚繊維は、魚にも備わっていて、
魚のストレスを軽くする効果があるんだそうです。
「魚にも、社会性の萌芽があるのかもしれませんね」と
山口先生がおっしゃっていましたが、おもしろいwww
水族館でアジが群れごと方向転換してるのは、C触覚繊維のせい?
・・・とつい妄想モードに入ってしまいました。

 

その他、講義では、
タッチセラピーとしての触れる意識、
ボディワークでの触れる意識の違いなども話題に上がり、
ますますタッチングの世界が深まっていく予感を感じました。

 

なお、11月7日発売の『セラピスト12月号』では、
気づきを生むタッチングの方法、
タッチングの感性を高めるトレーニング法、
タッチングと言葉の組み合わせ方、
などなどを掲載した「ボディワーク特集」
予定しております。

 

ボディワークのことをよく知らない人であっても、
何らかの気づきを得られると思うので、
お読みいただけると本当にうれしいです。

 

ではではまた~。

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