成長するAI技術で、「香り」はどこまで可視化できる?

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8月も後半に入りましたが、夏の間のご馳走といえば私は断然、桃派です。
黄色から桃色に染まるビジュアルも可愛いですし、とろける食感と、鼻に抜ける深い甘みと微かな苦味。こんなにどこを切り取ってもパーフェクトな食べ物があるだろうかと思うほど、すきです。

しかしこの魅力を言語化するのはなかなか難しいものですね。人に伝えるとして、まずは「手にとって、嗅いで、食べてみて!」と力説してしまいそうです。五感を呼び覚ますものこそ、体感のなかで知ることが最も近道だとつい思ってしまうもので‥‥編集者としては失格かもしれませんね(そのものの魅力を、紙やweb媒体を通じて紹介すべきお仕事ですから)。汗

そして五感の中でも最も可視化しづらいと思われるのが、嗅覚です。
アロマを仕事にされている方なら、HPやSNSでお客さま・生徒さんたちに香りのことを伝える際、一度は悩まれた経験があるのではと思います。この香りをどうやって伝えよう、と。

そんなお悩みも、もしかするとテクノロジーが解決してしまうかもしれません。
近年目を瞠るほどの発展を遂げつつあるAIを使って、面白いシステムを開発、運用し始めているのが SCENTMATIC株式会社 さんです。以下にちょっと引用しておきますね。

香りを言語化するAIシステム「KAORIUM」

KAORIUMは、セントマティックが開発した香りと言葉を相互に変換するAIシステムです。最先端のテクノロジーによって、曖昧で捉えにくい香りの印象を言葉で可視化したり、ある言葉に紐づく香りを導き出したりすることを可能にします。また、言葉を意識しながら香りを深く味わう体験は左右両脳を活性化し、私たちのまだ見ぬ感性への気付きをもたらします。香りと言葉をつなぐ今までにない体験が生み出す価値は、フレグランスの世界にとどまらず、感性教育、飲食体験、購買体験など様々な分野に新しいビジネスチャンスを生み出すものとして、その可能性に大きな期待が寄せられています。

SCENTMATIC株式会社:https://scentmatic.co.jp
(引用:PR TIMES)

“香りと言葉を相互に変換する”というのが興味深いです。
江戸の時代、俳人の松尾芭蕉なんかが得意とした技法ですが、2つの言葉の取り合わせで、その行間には、受け手1人ひとりの情景や感情などが思い起こされやすくなります。その2つは遠すぎても近すぎてもダメ、となかなか難しいのですが、匂い立つものを表現するときは、もしかしてその幾つかの言葉の角度が役立つのかな‥‥なんて思ってしまいます。

同じもの・場所・ときに嗅いだ香りであっても、その行間に浮かぶものが、その人その人で異なります。だからこそ可視化が難しいと言われるわけですが、新たな技術にちょっと期待が高まります!

集部T

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