
「Wisdom of the Earth」/アメリカ・アリゾナ州
編集部が各地の精油づくりを追う旅の途中で出会ったのが、Wisdom of the Earth(ウィズダム・オブ・ジ・アース/WOTE)の精油と、それを伝えるサノヒロコさんでした。
アメリカ・アリゾナ州セドナに本社を構える「ウィズダム・オブ・ジ・アース」社の精油は、世界各地から厳選された植物を原料とし、自然の力を最大限に活かして作られています。取り扱っているのは、270種以上のシングルオイルに加え、27種類の芳香蒸留水、12種類のキャリアオイルと、非常に豊富なラインナップ。
大地の記憶や生産者の思いを香りから読み解く彼女の視点を通し、〝地球の叡智〟の名をもつ精油の背景に触れていきます。

「Wisdom of the Earth」/アメリカ・アリゾナ州
ベーシックから希少植物まで、体感する精油が勢揃い
Wisdom of the EARTH社(以下WOTE)は、2001年にアメリカ・アリゾナ州セドナで創業された精油会社です。創業者バリー・B・カップ氏が世界各地を巡り、オーガニック栽培や天体のリズムに沿ったバイオダイナミック農法、自生植物などを原料に、植物の力を最大限に生かした精油づくりを行ってきました。
東京・浅草橋のショールームでWOTE精油を使ったセッションを行うサノヒロコさんは、「植物の叡智と敬意を忘れず、小規模農家と直接取引することで、混じり気のない精油を届けているブランドです」と語ります。
生産工程そのものを錬金術のように捉えている点も、WOTEならではの特徴です。

仏の標高1,800mに自生するラベンダーは、岩の間に生えるため1つずつ手で摘み取る。
植物のエネルギーをそのまま届ける「シングルアロマ精油」
精油は約270種すべてがシングルアロマです。植物本来のエネルギーを重視し、機械を介さず一本ずつ手注ぎでボトリングされています。
同じ植物でも産地や育成環境の違いによって複数の精油が存在し、その香りや印象の差異を体感できる点も大きな魅力で、セラピストの探究心を刺激する唯一無二のラインアップが揃っています。
セッションでは、タロットを引くように直感で香りを選び、潜在意識や心の奥深くに働きかける体験が多く見られます。懐かしさを覚えたり、感情が解放されて涙を流す方もいるそうです。

世界の農家から届く精油は、アリゾナ州の本社にて全て手注ぎでボトル詰めされる。機械を使わずハンドボトリングにこだわり、植物のエネルギーを損なわずに閉じ込める。
香りを通した自己理解と内観のサポート
サノさん自身も、アメリカ生活で感じていた孤独感をフランキンセンスやライムの香りに癒された経験をお持ちです。「植物から『あなたは一人ではない』と語りかけられたように感じました」と振り返ります。
人は成長や人生経験を重ねることで、心に響く植物が変化していきます。幼少期には柑橘系を好む方が多い一方で、大人になるにつれ、それぞれの人生に寄り添う香りを選ぶようになるといいます。
自分に合う香りは心を開き、内面と向き合い、言葉として表現することを助けてくれます。WOTEは、香りを通して「自分とは何か」に気づきをもたらし、人生に迷ったときに静かに内観を支える存在でありたいと願っています。

300本近い精油がズラリと並ぶWOTEのショールーム。効果効能ではなく、クライアントと植物の三者でセッションしながら精油を選べる。なんとなく惹かれる1本が、その人に必要な精油のことも。
取材協力
サノヒロコ(佐野敬子)さん
株式会社ヘプタゴンズ代表取締役。Wisdom of the Earth公認講師。アロマセラピスト。Nard Japan アロマアドバイザー。香り空間設計士。米国公式認定ロルファー。東京・浅草橋のショールームでセッションを行うほか、精油のワークショップ、講座なども。●株式会社ヘプタゴンズ https://kazekaoruaroma.com/wp2023shop
●Instagramアカウント @wote_asakusabashi














