
「あん摩マッサージ指圧師」には憧れるけれど、国家資格取得を目指せる専門校は、難しそう、忙しそうというイメージを持つ人も多いはず。実際の入学の決め手や学校生活はどうなのでしょうか。在校生と卒業生が座談会形式でリアルな体験を語ります。
取材・文◎小平多英子 提供◎長生学園
参加したのは、セラピスト経験もあるこの3名!



国家資格を取るきっかけ、
入学の決め手は?
―― まず、みなさんの簡単な経歴をお聞かせください。
菅野直子さん(以下、菅野):私は2年前に夜間部を卒業し、現在は以前から開業している整体院で週5日、訪問医療マッサージで週1日働いています。整体院の方はお陰様で今は1日4~5人の患者さんが来院されます。元々、水泳のインストラクターを20年していましたが、選手が故障するのを見ているうちに、どうにかケアできないものかと治療家の道を目指すようになりました。
大塚直子さん(以下、大塚):私は昼間部の3年生です。リラクゼーションサロンでセラピストとして働いていました。多くのお客さまと接するなかで、「骨格」にアプローチをしないと身体が改善しないのでは、と考えるようになりました。訪問ケアという道に興味が湧いたのもこの頃でしたね。また、昔からの酷い肩こりを、盲目で高齢の治療師の方に治してもらったことがありました。あん摩マッサージ指圧師は、年齢に関係なく長く続けられる仕事なんだと認識するようになりました。
河田ゆいさん(以下、河田):私は今年、夜間部に入学しました。大学卒業後は法学部の学歴を活かさないとと思い弁護士事務所などに勤めていましたが何かしっくりせず、次に始めたセラピストの仕事は楽しくて仕方がありませんでした。大学4年の時に母が倒れ、3年ほど介護をしていたのですが、足をさすると「痛みが緩和する」と言って喜んでくれた経験が今につながっているように思います。

熱意ある教師陣、仲間と学ぶ濃密な3年間で卒業資格を得た後、国家資格に挑戦。その合格率は驚異の96%(2025年度)。
―― 長生学園を選んだ入学の決め手になった点をお聞かせください。
菅野:整体とリラクゼーションサロンで働いていたときに「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格があることを知りました。ちょうど長生学園の卒業生の話を聞くタイミングがあり興味を持つようになり、入学を決めました。
大塚:長生学園のパンフレットに「脊椎※1」というキーワードがあり、私が詳しく学びたいことが背骨周りのことでしたので、ここで学ぼうと決めました。また、学校見学のときの対応が良かったこともあります。
河田:ヘッドスパ専門店では、解剖学や生理学などの知識が曖昧だったため接客時に不安に思うことが増えました。そんな時に職場で資格の話があり、資格があれば自分もお客さまも安心するのではと考えるようになりました。長生学園を選んだのは、学校説明会での雰囲気が良く、自宅が近いことも決め手でした(笑)。
※1……長生学園は、伝統の手技「長生術」の1つとして、全国でも珍しく脊椎矯正を学べる学校。
アットホームで
仲間にも恵まれる学校
―― 入学してみて実感したこと、嬉しい誤算などはありますか?
菅野:とてもアットホームな学校です。クラスの雰囲気もよく、クラスメイトと悩みを相談したり、一緒に勉強したりできたのでよかったです。正直、勉強は難しいですが、私の場合、働きながら学校に通ったため、学んだことがすぐに実践でき、説明もできるようになり、そのことが自信になったことはメリットでした。
大塚:うちのクラスでも勉強について質問しあったり、飲みに行ったりすることもあります。他にも学園には「研人会」という、学生同士の実技練習会があるのですが、学年やクラスを超えてみなさん面倒見がよく、先輩方は先生のように手技が上手なのです。自分も上達しようという励みにもなっていました。学校の最寄りの雑色駅の商店街の雰囲気や、温泉があることなども気に入っています。
河田:夜間部ではクラスメイトの年齢層が幅広いので、最初は仲良くなれるのか不安でした。さまざまな経験をされた人が集まっていますが、実技の授業が始まると一気に距離が近くなり、コミュニケーションが増えて、今ではとても仲が良く楽しいです。また、解剖学や生理学など勉強量の多さに驚きましたが、自分が学びたかった基礎はこれだ!と思いながら授業を受け、有意義な学びの時間となっています。

教科書がもう1冊できるほど、書き込んだり、ノートにまとめていく。表面だけでなく、人体の構造と仕組みを深く理解することで、自分の知識として身につく。
―― 先生はどんな方が多いですか?
菅野:厳しさと熱意があり、親身になって話を聞いてくださります。大学教授や医師など各分野の現役で活躍されている外部講師の方も多いため、教科書とは違うリアルな現場の話を聞けることも魅力だと思います。授業中の雑談も学びが多く面白いです。
大塚:とても面倒見のよい先生方が多いですよね! 1年生のときは生理学で苦労しましたが、質問するとすぐに答えてくださいますし、機序が分かるまで丁寧に説明してくださり、本気スイッチが入るきっかけにもなったので感謝しています。
河田:私が教わっている先生も非常に情熱的な方ばかりです。初授業は解剖学でしたが、先生の本気が伝わってきましたし、そのエネルギーを受けて「予習・復習をきちんとしないといけないな」と自発的に思い、クラスメイトとも協力して勉強会をしようと話しています。
―― 三者三様、母校である長生学園への入学のきっかけや学校生活などをうかがうことができました。話題はさらに学費、手技の特徴、卒業後のことまで……リアルトークの続きは<後編>で!
















