精油は心身のリラックスや不定愁訴のケアだけでなく、それ以上の可能性を秘めています。天然植物から抽出した精油で香りを創造する「アロマパフューム」は、人の感情や記憶に寄り添い、コミュニケーションを豊かにし、ブランドや空間の個性を表現する新たなデザインツールとして注目を集めています。調香に必要なのは、精油の知識だけではありません。植物が持つ物語や意味を理解し、クライアントの未来を想像しながら香りを創造する能力――それこそが、人の心や行動に働きかける〝デザインワーク〟なのです。
第1特集では、ウェルビーイングのためのアロマパフュームをはじめ、ホテルやオフィスの空間演出、さらには個人のブランディングから地域創生まで、香りデザインの多彩な活用事例を紹介します。長い年月をかけて育まれた〝生命の香り〟天然精油だからこそ成し得る〝香りデザイン〟の魅力と、これからの時代に求められる新しいクリエイション・メソッドの実践法をお届けします。


