メンタルケアの重要性が、例年以上に高まる2020年。セラピストと医療従事者が手を組んで、クライアントを支援するためには?

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今年は感染症や熱中症対策など、セラピストがこれまでに培ったスキルや知識を世の中に発信する機会が増えています。とりわけ、アロマやハーブ、自然療法だけでなく、メンタルケアの重要性が例年以上に増していると言えるでしょう。
現在発売中の「セラピスト8月号」には、精神科医・香山リカさんと、心理カウンセラー・浮世満理子さんが、「コロナ禍における心のケアと新しいビジネスの作り方」をテーマにした対談記事があります。この中で、印象に残った香山さんの言葉がありました。

「メンタルケアは、その線引きが明確にあるわけではなく、こちらが医療で、そちらは非医療ということもとくにないと思うんです。それよりも、お互いにコラボすれば、患者さんたちにとってもすごくいい環境がつくれると思う。ボディケアで改善することもたくさんあるじゃないですか。信頼できるセラピストやカウンセラーと一緒に活動できれば、お互いを補い合えますよね」
セラピストが医療従事者と組んでクライアントのケアを行うケースは、この十年で増えました。しかし「心のケア」という領域で、精神科医とともに働くセラピストの数は、ごく少数と言えます。
香山さんは、次のようにも言っています。
「心を癒す仕事のプロたちは、連携しあっているのかというと、残念ながらあまり行われていないのです。精神科医である私も、セラピストとはほとんどつながりがありません。それってもったいないと思っています。本当は他のプロのセラピストと連携して、『これは私が得意な分野、でもここからはそちらでお願いします』と一人のクライアントを総合的に癒せればいいのに」
香山さんは、このようなことを考えながら、一冊の本を上梓しました(「精神科医・香山リカが教える! セラピストのための、やさしい精神医学」。発売日は8月21日)。

セラピストが心のケアの領域を深く知り、医師と協力しあいながら、健康生活の統合的な支援者になるためのヒントが詰まっています。

編集部I

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