「エステティックとセラピーって、どう違うの?」
雑誌「セラピスト」の創刊当時、まだ「セラピー」という言葉が浸透していなかった2000年代はじめの頃、エステティック関係者の方にお会いすると、必ず聞かれたのが冒頭の言葉でした。
当時は、エステティックサロンであれば「小顔」「痩身」「脱毛」がメニューの中心でしたが、セラピーを行うサロンといえば、身体にアプローチするものだけでも、「脱衣によるフルボディトリートメント(精油などのオイルを使用するセラピー)」「着衣の施術(整体・療術などの手技療法)」「部位に特化した施術(リフレクソロジー、ヘッドスパなどのセラピー)」「世界の伝統療法(ロミロミ、推拿、タイ古式マッサージ、ヒロットなどの伝統療法)」「ボディワーク(エサレンマッサージからロルフィングまで、さまざまなメソッド)」等々がありました。
一方、心にアプローチするセラピーといえば、「心理カウンセリング(認知行動療法からNLPまで、数多くの療法があります)」「アートセラピー(絵画療法、カラーセラピーなど)」、さらに過去生やエネルギーフィールに働きかけたり、スピリチュアルなヒーリングの手法にまで広げたりすると、ヒプノセラピー、フラワーエッセンス、ホメオパシー、オーラ療法、カードセラピー・・・等々、実に多種多様なメニューが展開されていました。
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だからなのでしょう。
「エステティックとセラピーって、どう違うの?」という言葉の裏には、「セラピーって、そもそも何?」という疑問が隠されていたのでした。
セラピストの中にも、2000年代当時から、エステティックのスキルを身につけ、フェイシャルやボディメイキングをメニューに加えている人はいました。
ただ、エステティックのサロンに、セラピーのスキルを導入していたサロンは少なかったようです。
先日、「エステティックグランプリ」の第16期方針発表会が行われました。
2010年4月に「第1回実行委員会」が発足し、翌年2月に「第1回エステティックグランプリ」のグランプリファイナルが開催されて以来、新型コロナウイルスの影響を受けながらも、毎年グランプリファイナルを開催してきました(2020年を除く)。
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その間、数多くのエステティシャンが、「フェイシャル技術部門」にエントリーし、その技術を全国の予選から決勝大会にいたるまで披露してきました。
その様子を毎年取材し、思うことは、年々、セラピーとエステの垣根がなくなっているということでした。
披露する技術の中に、セラピストがサロンで行うアーユルヴェーダや経絡トリートメントなどの伝統療法や、リンパドレナージュや筋膜リリースなどのメソッドが組み込まれていることも珍しくありません。
エステティックグランプリの第16期のテーマは、「繋ぐ 〜想いを繋ぎ未来を創る〜」です。
そこには、①未来の担い手を繋ぐ、②業界と社会を繋ぐ、③日本と世界を繋ぐ、④技術と想いを繋ぐ、⑤仲間を繋ぐ、という5つの「繋ぐ」が込められているそうです。
第1回大会から取材を続け、「エステティックとセラピーって、どう違うの?」「セラピーって、そもそも何?」という疑問を投げかけられてきた歴史を踏まえると、「エステティックとセラピーの繋がり」も、テーマに含まれていると感じています。
今期のグランプリファイナルは、2026年6月23日(火)、場所は東京ビッグサイトに決定しました。
この場所で、さらに太い「あらゆる繋がり」が出来ているのではないかと、今から楽しみにしています。
編集部I
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