「プレコンセプションケア」という言葉を知っていますか?

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先週末、東京女子大学の学園祭「VERA祭」へ出かけてきました。
荻窪駅と吉祥寺駅のちょうど間くらいにあるのですね。中央線を長く使っていながら、こんな静かで美しいキャンパスがあるなんて、実は今回初めて知りました。

今回のお目当ては、飯田智子さん(一般社団法人ハーブブレンドスタイル協会 代表理事)が企画された、ハーブとセルフケアにまつわる展示と講義。
2日間のうち、初日は「veggy」編集長の吉良さおりさんとのクロストーク、2日目には中島由美子医師(医療法人社団碩和会 下平レディスクリニック院長)によるミニ講演が予定されていて、どちらも心惹かれる内容でした。残念ながら予定が合わず、この日は2日目だけの参加に。

ハーブティーを通じて、おいしい生活習慣改善を広める飯田智子さん(一般社団法人ハーブブレンドスタイル協会 代表理事)

この日、中島医師が語ってくださったテーマは、タイトルにもある「プレコンセプションケア」。
“妊娠前の健康管理”を指す言葉で、初めて耳にする方も多いのではないでしょうか。実は私もそのひとりです。

教室には学生さんと一般の方が半分ずつ、という穏やかな雰囲気。
30分ほどの短い時間でしたが、プレコンセプションケアに関する大切な情報が、ぎゅっと詰まっていました。専門家から、正確な知識をやさしい言葉で聞ける機会は、とても貴重だと改めて感じます。

途中で行われた○×クイズも興味深くて。40代の女性として経験上なんとなく答えられるものもあれば、「えっ、そうだったの?」と驚かされるものも。たとえば、風疹ワクチンで得た抗体は意外と早く減少し、一生続くものではないこと——これも知らなかったことのひとつです。

ここからは、本当に個人的な思いになりますが……。
「プレコンセプションケア」、つまり“妊娠前のウェルネス”と言われても、20代前半の頃の私には、妊娠という出来事を“今の自分”と結びつけて想像することが、ほとんどできませんでした。
社会に出る準備や仕事のこと、自分の生活で精一杯。結婚や妊娠などはまだずっと先にあるもので、「その時になったら考えればいい」と、どこかで距離を置いていたように思います。

そんな気持ちのまま、徹夜をしたり、不摂生をしたり、お酒を飲みすぎたり……若いからこそできてしまう無茶もたくさんしました。お恥ずかしい話ですが。でも今回の講演を聞いて、そうした生活が数年続けば、それだけで不妊のリスクにつながる可能性もあるのだと、改めて気づかされました。

時間が経って、いざ妊娠を望んだとき、治療を必要とした友人も何人かいます。
「もっと早く知っていたら……」と、30代や40代になってから悔やむ気持ちは、多くの人に共通しているのかもしれません。

だからこそ、つらい思いをする方がひとりでも減るように。
そして自分の人生を心地よく歩んでいけるように。
20歳前後のうちに、正しい知識にふれることがとても大切なのだと感じました。

今回の飯田さんの企画にも、そんな願いが込められていたのだと思います。
無理なく、自分の健康と幸福を守るための知識や習慣に、若いうちから出会えること。
そのための“場づくり”。

私自身も、セラピスト誌を通して、こうした発信や企画を続けていけたら——。
そんな想いを胸に、秋の空気を吸い込みながら、会場をあとにしました。

編集部T

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