PR認知症対策のアロマの可能性に大きな期待、AEAJで調査研究を報告

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公益社団法人日本アロマ環境協会(以下、AEAJ)は、認知症の基礎知識と嗅覚の関係、さらにアロマ(精油)を活用した予防・ケアの可能性についてのプレスセミナーを3月23日に開催した。

はじめに、脳神経外科を専門とする平田容子医師(東邦大学医療センター大橋病院)から、認知症の症状と対策、その中での嗅覚の重要性を解説。そしてAEAJ理事長の熊谷千津氏が、アロマの効果について研究や具体例とともに紹介した。

認知症とは、一度発達した認知機能が加齢や脳内の変化(アミロイドタンパクの蓄積など)によって低下し、日常生活に支障が出る状態を指す。初期症状としては、短期記憶の低下、段取り力の低下、意欲低下など。治療は薬物療法と非薬物療法に分かれ、現状の薬は進行をわずかに遅らせる程度だが、その一方で、認知症の約40%は生活習慣で改善できると言われ、運動・生活習慣・社会参加などの非薬物療法が重要とされる。

脳外科から認知症について解説する平井容子先生

脳外科から認知症について解説する平井容子先生

 

注目すべきは「嗅覚」と認知機能の関係だ。嗅覚は記憶や感情を司る脳領域と直結しており、認知症発症の数年前から低下する可能性が指摘されている。さらに嗅覚は加齢とともに低下するが自覚しにくく、低下している人ほど認知機能も落ちやすいという相関も報告されている。つまり、嗅覚低下は認知症の前兆となり得る。

こうした背景から期待されているのが、精油を用いた嗅覚刺激である。AEAJが行った調査研究では、日常的に香りを取り入れている人ほど認知機能や意欲が高い傾向が見られ、実際に精油の香りを1日2回、1カ月嗅ぐ習慣を続けた結果、嗅覚機能や認知機能の改善、不安軽減が確認された。嗅覚はトレーニングによって維持・回復が期待できる点が特徴的だ。

意識的に嗅ぐトレーニングについて説明する熊谷理事

意識的に嗅ぐトレーニングについて説明する熊谷理事

 

実践のポイントは、香りを「意識して嗅ぎ、認識すること」。ディフューザーに任せるのではなく、近くで能動的に嗅ぐことが重要となる。副作用が少なく継続しやすいアロマは、認知症予防の新たなアプローチとして、今後さらに注目されていきそうだ。

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