古武術?日本の伝統療法? 「腱引き」が凄いらしい(後編)

投稿日:2023年9月6日

古武術に由来する日本の伝統療法「腱引き」の魅力を紹介していたところ、熱が入り過ぎ、思わず長文になってしまったので、記事を前/後編に分けさせていただきました(笑)。

>>>前編記事はこちら。

 

前置きが長くなってしまいましたが、取材に伺ったのは、神奈川県・鶴見で『腱引きリンパ 和楽』を主宰する、女性腱引き士の高木やす子さん。人体の構造に携わるメソッドだけに解剖学的お話も多かったのですが、かつてバスガイドもされていただけあり、とても楽しく分かりやすく教えてくださいました!
記事では、女性特有の症状に対する腱引き技術をしっかりとご紹介。ただ、誌面の都合上泣く泣くカットした、「生理と生理痛に対する腱引きアプローチの考え方」についての、高木さんの解説をここでご紹介しておきます。

「生理と生理痛に対する腱引きアプローチの考え方」

子宮は子孫繁栄の為に神様が女性に与えた臓器で、生理とは不要になった子宮内膜の排出のことです。女性の身体は約1カ月に1度、卵巣から卵子を排出して妊娠の準備をします。それに合わせて、子宮内幕を厚くして受け入れ態勢を整えて受精卵を待ちます。
ところが卵子が受精しなかった場合、子宮内幕がいらなくなって体外に排出される‥‥これが生理です。
卵巣は左右にあるので 次の妊娠に備えてまたフカフカのベッド(子宮内幕 )を準備。女性の身体は女性ホルモンの影響を受けながら、約1カ月をサイクルに排卵~月経を繰り返しています。1つのサイクルの中でも、女性ホルモンの分泌される量が変化するので、体調や心の状態も変化します。
生理時に、子宮内幕を排出するために剥がすとき、プロスタグランジンというホルモン物質により子宮は収縮します。その収縮が生理痛の原因にもなりますが、生理の度に繰り返されるその痛みは、残念ながら男性には理解してもらえない辛さです。症状は 腹痛、腰痛、頭痛、肩コリ、倦怠感、眠気…などさまざまですね。
腱引きでは、子宮を支える「靭帯」に影響を与えると考えています。子宮が正常な位置にあれば生理痛はおきない…と考えて、子宮の位置を調整するのが腱引きの女性施術です。
特に生理痛のある時に施術することで、その場で痛みが治まる方もいらっしゃいますが、その効果には個人差があります。

これまでイメージしていませんでしたが、子宮周りって、これだけの靭帯が存在するのですねー。「腱」の重要性が見えてくる心地です。


日本独自のメソッドである「腱引き療法」。高木さんによれば、腱引きが世界に通用すると考えられる理由は、3つ考えられるそうです。

  1. 日本の戦国時代という特殊な環境下で発展した腱引きは、特有の刺激が身体に入る事により他の施術では得られない身体反応が期待出来るかも知れない。

  2. 日本人特有の封建的な文化・伝統が良い意味で裏目に出て、人間の身体や健康に対して世界的にも珍しい着目点やアプローチが温存されてきた可能性がある。

  3. バブル時代を支えたことでも無視出来ない、日本人ならではの『手先の器用さ』が奏効するという面もあると考えられる。

 

そんな価値ある本物のメソッドに、10月6日・7日開催の「セラピーワールド東京」で、直接触れることができるんです! 「筋整流法」ブースの出展決定、および、初日には代表の小口昭宣先生による【魅せます「腱引き療法」、その場で改善します。】セミナーも実施!!
わずか1分ほどで劇的に結果が出せる「小顔」や、肩凝り首凝りへのアプローチも実演。ちょっと他ではないこの技術、この機会にぜひチェックしてみてくださいね。

編集部T

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