「母である自分の更年期と、思春期の娘・息子の反抗期とが重なってつらい」
——かつて家族問題・家族心理のご相談を受けていた中で、よくお聞きしていたお悩みのひとつです。
ケースごとにさまざまな解決策を講じお手伝いさせていただいてきましたが、実は当時、まだ(プライベートでの)実体験は希薄だったというのが正直なところ。
そんなわが家にもやってきました。
30代半ばで出産した第二子女児の思春期・反抗期の入り口らしきと、私の更年期らしきとのバッティング。
過去の自分がご相談者さまへお伝えしてきたことの答え合わせとなるとともに、過去の自分の言葉が、現在の自分へのギフトとして還ってきました。
さらに実体験を経て、新たな境地を悟りましたのでお伝えしたいと思います。
同じようなお悩みを抱えるママさんのお役に立てれば幸いです。
まず反抗期のご相談をお受けした時に、私が常にお伝えしてきたことは、
> 反抗期は、健全な成長の過程。あってしかるべき
> 子どもが家庭内、親に「反抗できる」安心感、信頼感を持っている証
> だから自信を持って!
理由は「反抗期がなかった」「反抗期にすらなれなかった」方が、のちのち深刻な生きづらさを抱える事例を多く見てきたからでした。
(※お子さんに反抗期がない・なかった方も、「反抗期がない=必ずあとで大変なことになる」ではありませんので、これをお読みになられてご心配されませんよう……!)
それを前提に
> 自分の更年期は、医療なりセラピーなりヨガなりで対応
しつつ、
子どものことは
> まともに真正面からダメージを食らわない
> とはいえ「相手にされていない」と感じさせないように、「自分」から離れて、“心で聞く”のではなく“頭で聞く”
そして、
> まわりの力を借りたり、日記に吐き出すなりSNSなり、おしゃべりしたり、母自身のサードプレイスを大切にする
自分も「更年期・反抗期ダブル突入」な状況になってみて、そんなふうに切り抜けてきました。
そして実体験を経て至った、新たな境地。
それは「更年期母と思春期娘の仁義なき戦い。それは“女性ホルモン対女性ホルモンのバトル”だ」ということ。
逆にいうと、女性ホルモン同士が戦っているに過ぎず、娘という人格と、私という人格とが戦っているわけではない。女性ホルモンが言わせている・やらせていることだ、と。一歩距離を置けたのです。
しゃーないやん! 女性ホルモンのせいです、私のせいではありません!(笑)
しゃーないわ! 女性ホルモンのせいです、娘のせいでもありません!(笑)
そう考えると「ママ、イライラしちゃっていて言いすぎました、ごめんなさい(あなたが悪いのではありません)」がより素直に言えるようになったし、ラクになりました。
そしてお互い落ち着いている時に「女性にはそういう時期・期間というものが、大なり小なりあるものなのです」という話もしています。
その境地に至るまで、「思春期の揺らぐ心身にしんどいであろう娘。寄り添うのが母の役目」と分かっていても、ついイラッとしてしまう自分に自己嫌悪に陥ることもありました。
もちろんそれはベースとして大事にしつつ、でも、母さんだって、人間だもの。
縁あって親子になれた、一人間同士。親はたまたま少しだけ先に生まれて、少しだけ人生経験があって、というだけだと思っています。
母という生き物も、決して完璧な人間なんかではない。
むしろ、完璧さは時として刃にも毒にもなる。
母だって間違うこともあれば、欠点もある、でも「ごめんなさい」はちゃんと言う。
そんな“完璧などとは程遠い、不完全な一人間”としての背中を見せることこそが大切だ、と私考えています。
ちなみに、私個人は何事も「笑いのチャンネル」で受け止めることでしんどさを楽しさに変えています。
更年期・反抗期のバトルも、エストロゲンだのプロゲステロンだのが、ファイティングポーズをとってやりあっている絵面を脳内再生して笑ってしまうのです。(笑)
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そんなわが家の母の日。
私「母の日! 感謝してもいいんだよ? さあ遠慮なくセイ、カモン!」
子「……あたしが! ママの!! お母さんだから!!!」
私「そうそう、前世でね……お母さん、ありがとうー! って誰がだよ!」
陽気な更年期&反抗期コンビは続く……。(笑)
編集部O
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