「日本産生精油」の現状と未来を考える「日本産天然精油連絡協議会」第1回シンポジウム開催レポート

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  2019年3月10日(日)、「日本産生精油」の現状とこれからを考える「日本産天然精油連絡協議会 第1回シンポジウム」が東京で開催された。

セラピスト日本産精油シンポジウム1

会場は定員80名を超える盛況ぶり。

セラピスト日本産精油シンポジウム2

©漆戸美保

理事長 津野田勲氏は、「日本産精油を、国際市場の精油先進国と対等に競争できるレベルに」と、本シンポジウムの意義をアピールした

   主催の「一般社団法人 日本産天然精油連絡協議会(J-NEOA)」は、日本産天然精油の復活を目指し、2017年に結成。日本産天然精油業界の発展に寄与し、地方創生を踏まえた日本産天然精油の生産及び販売の振興を図ることを目的とし、現在、アロマ関係の研究者や生産業者、消費者に向け、さまざまな取り組みや啓蒙活動を行っている。

日本産精油シンポジウム農林水産省末松広行氏

冒頭登壇した農林水産省事務次官 末松広行氏。

  本シンポジウムでは、冒頭の挨拶として日本産精油の復興をテーマに「国」としてできること、やるべきことを述べた農林水産省事務次官 末松広行氏のほか、日本産精油現状と未来を考察する上で欠かせない同協会のキーパーソンが登壇。以下の講演を行った。

理事 谷田貝光克氏(東京大学名誉教授、秋田県立大学名誉教授

 基調講演:「日本産天然精油の化学成分と機能性について」

理事 碓井修氏(日本月桃(株)代表取締役、(有)月桃農園代表取締役

 「生産現場から見た日本産天然精油の現在と未来」

理事 長島司氏(セダーファーム代表

 「信頼できる精油を提供するために、そして⽔蒸気蒸留について

専務理事 稲本正氏(正プラス(株)代表、オークヴィレッジ(株)創始者/会長

 「日本産天然精油と身体リズム」

稲本正氏日本産精油シンポジウム

和精油の成分や科学的エビデンスを解説する稲本氏。研究結果を発信していくことが、日本産精油の発展に重要だという

第1回日本産精油シンポジウム

飛騨の森で採ったヒノキの枝葉の香りを嗅ぐ参加者。

 また、同協議会の今後の活動として、5月11~12日に日比谷公園で開催される「みどりとふれあうフェスティバル」に出店するほか、7月頃には生産者と消費者をつなぐイベントを開催予定、また、生産や製造、販売に関わる日本産精油のハンドブックの制作も計画中だという。

 同協議会では、日本産精油の発展に寄与するための協議会の事業内容、取り組みに賛同する会員を募集している。日本産精油の生産者やアロマ産業の関連事業者、国内外の消費者等、気になる方はぜひチェックしてみてほしい。

(一社)日本産天然精油連絡協議会 公式サイト https://j-neoa.or.jp

 なお、同シンポジウムの詳細レポートは、「セラピスト6月号」(5月7日発売)に掲載予定。

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