精油ブレンドの準備と基本的な手順を解説!

投稿日:2025年5月3日

精油はブレンドすることで、新しい香り、自分に合う香りを創り出すことができます。また、複数の効能を期待することもできます。さらに、季節感を感じにくい時にも、季節の花の香りを再現してブレンド作りを楽しむこともできます。

ここでは、ブレンドの基本的な準備と手順について、雑誌「セラピスト」で連載している記事「和の調香レッスン」の著者で、アロマ・ハーブ・調香インストラクターの長島司さんが解説します。一緒に、季節を感じるフレグランス作りに挑戦しましょう!

解説◎長島司

ブレンドの基本的な準備・手順

(1)材料・準備

・13㎖スクリュー管瓶 …… 精油の本数分
・3㎖スクリュー管瓶 …… 数本
・ホホバ油またはジプロピレングリコール (DPG)…… 10g×精油の種類
・スポイト …… 20本程度
・スケール(0.1gまで計測できるもの)
・ムエット
・使用したいアブソリュートまたは精油
・処方箋 ※

※雑誌の連載記事では、第1回目「さくらの香りを再現!」レシピ、第2回目は「クチナシで初夏の夜を彩る香り」レシピを掲載しております。また、香りから行う場合は、下部の「★新しい香りづくりに挑戦!処方箋作成の手順」をご参照ください。

(2)精油(5%溶液)の調製手順

①13㎖スクリュー管瓶にアブソリュート0.5gを計量する。
②DPG又はホホバ油を9.5g加える。
③処方箋にある素材全ての5%溶液を作成する。

(3)ブレンド

①処方箋に従って、スポイトを使って精油を3㎖スクリュー管瓶に入れる。基本はベースノートから順に。
②一つ一つブレンドするたびにビン口から香りを確認する。
③全処方の精油を入れ終わったら、ムエットで香りを確認し、イメージに合うかどうか確認する。

イメージ通りであれば、完成!「フレグランス」作りも、同様の手順で行っていきましょう。

 

★新しい香りづくりに挑戦!処方箋作成の手順

①まずは処方箋用紙を作成するため、Excelの表を用意し、「2列・15行」の表を作る。
②調香する香りのイメージを考える。
③イメージに合わせて、トップ・ミドル・ベースから精油を選択する
④処方箋用紙に、一つ一つの精油を書き込み、ブレンド滴数を記入する。全滴数は50滴を目安とする。
⑤上記手順の(3)をもとに、ブレンドしてみて、香りを確認する。
もしイメージと違う場合は、それぞれの滴数を変更して、再度ブレンドしてみましょう。

隔月刊セラピストでは「長島司先生の 和の調香レッスン」が連載中! 毎回、季節の精油ブレンドとフレグランスのレシピを掲載しています。ぜひ、誌面もご覧ください。

連載第1回目「桜の香りを再現しよう」掲載

連載第1回目「桜の香りを再現しよう」掲載

連載第2回目「クチナシの優雅さのヒミツ」掲載

 

長島司(ながしまつかさ)

明治大学大学院、農学研究科修士課程修了。高砂香料に勤務後、2011年4月に「セダーファーム」を設立。精油やハーブの化学をわかりやすく伝える講座、また独自の調香理論でファンシーフレグランスを創香する講座などを全国で開催、セラピストに好評を博す。2024年に「香り日本研究会」の発足に携わる。日本アロマ環境協会認定インストラクター、日本園芸協会認定ハーブコーディネーター。

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