セラピスト2月号第2特集連動記事 頭の疲れをとり、全身の血行を促進するつむじケア

投稿日:2016年1月3日

パソコン、スマートフォン疲れに......頭も身体もスッキリする「つむじケア」

スマートフォンの普及やデスクワークをする人が増えている現代では、頭に熱がこもり、足が冷える”頭熱足寒”になっている人が大勢います。足が冷えて血の巡りが悪くなると、首・肩凝りをはじめとしたさまざまな不調が表れます。そんな時に役立つのが「つむじケア」。いつでもどこでも簡単にできて、頭も身体もすっきりするセルフケアを紹介します。

取材・文◎タカイシオミ

「つむじケアで頭部のうっ滞を取れば、全身に気血が巡る」

 「つむじケア」は、自律神経と免疫の関係を究明した「福田ー安保理論」の創設者である医師の福田稔氏が考案したものです。
福田氏は多くの患者に接する中で、ある共通点に気付きました。それはみな一様に頭部がうっ滞し、下半身に十分に血が巡っていないということ。その結果、下半身が冷え、「頭熱足寒」になっていたそう。
そこで頭部にうっ滞した気や血液を刺激して流すと、自律神経のバランスが整いやすくなることを発見しました。頭から足下まで、上から順に気血(エネルギー)を流して身体の巡りを良くすれば、免疫力もアップし病も去りやすくなります。そのためには、頭に溜まった熱や、凝りをほぐすのがいちばん。施術のスタートとして、頭に溜まったものをはずすと、身体の巡りがぐっと良くなります。
そして、その頭部のうっ滞を取るためにもっとも効果的だったのが、「つむじケア」でした。つむじは人間のエネルギーの流れのはじまりだったのです。

実践してみよう!「つむじケア」

指で頭のてっぺんの周囲に触れてみます。直径1センチほどのくぼみがあれば、そこがつむじ。2つ以上ある場合は、もっとも大きく、押すと痛みを感じる場所に重点を置きましょう。

指3本分の第2関節を使い、まずはつむじの2~3センチ周辺をグリグリと刺激します。つむじは果実のヘタと同じ、人間の発生の中心のようなものなので、ここへの刺激は頭のうっ滞を流すのに効果的です。
つむじから刺激をはじめてこめかみ、後頭部など、上から下へ、より広い範囲をほぐします。指の第2関節で、グリグリと気持ち良いと感じるくらいの圧をかけるのがポイント。固まりやコブのようなもの、ブヨブヨ、ねばつき感などがあれば、しっかりほぐします。

 

「つむじケア」は頭を酷使する現代人に最適

 現代は身体を動かす仕事より、デスク前でパソコンや書類に向かう仕事をしている人が多いです。またスマートフォンなどの普及により、仕事以外でも眼を使い、体を固め、頭をうっ滞させる要素があふれています。
そのため、最近はヘッドトリートメントを希望されるお客さまがたいへん増えています。人は、頭がスカッとすると、首や肩をはじめとして全身が軽くなり、気持ちも軽くなるからです。
「つむじケア」は、いつでもどこでも実践できるので、頭の疲れた現代人のセルフケアに最適。デスクワークで疲れたセラピスト自身のケアとしても、是非、取り入れてみてください。

おすすめ記事

no image

セラピスト2月号企画「キャンドルを取り入れたセラピーサロンの提案」取材

『セラピスト』 2012年2月号(1月7日発売)詳細情報はこちらから …
no image

「家事セラピスト」とは

セラピスト編集部のAKIです。 先日、取材で家事塾を運営する辰巳渚さんのお話を伺うことができました。 辰巳さんといえば、 …

【アロマテラピー】蒸留よもやま話。

蒸留特集の制作が佳境を迎えつつあります。 そこで(?)、今回は取材で出会った蒸留器などを少し紹介します。 まずは、HAR …

おすすめセミナー

おすすめ書籍&DVD