漢方の塗り薬を使ったことはありますか?
漢方薬の内服はしたことがあっても、塗り薬には馴染みのない方も少なくないのではないでしょうか。
かくいう私もそうでした。
幼い頃からアトピーがあり、肌に塗るものといえばステロイド。
出ては抑え、抑えては出て……で、もはや(不本意ながら)手放せないものに……。
子どもが生まれた時に「私と同じ思いはさせたくない」と固く誓ったものです。
そんな思いもあり、生後数カ月で乳児湿疹が出た時には、妊娠中に私も診てもらっていた漢方医のところへ連れて行きました。
処方されたのは、漢方の軟膏薬。
紫雲膏(シウンコウ)という赤紫色の軟膏と、中黄膏(チュウオウコウ)という黄色い軟膏でした。
使い分けとしては、身体のカサカサしたような湿疹には紫雲膏を薄く塗る。
顔は赤み、熱を持ったジュクジュクしたような湿疹が出ていたのですが、紫雲膏はごま油が使われており、熱を持った症状には向かないとのこと。中黄膏で湿疹を保護するような感じで厚めに塗るように、というお話でした。
それぞれの軟膏の使用感などの特徴は、下記のような感じでした。
・紫雲膏:赤紫色なのは、紫根(シコン)というムラサキ科の植物の色。ごま油の匂いが強く、テクスチャーはしっとりとして柔らかめ。
・中黄膏:黄色なのは、成分のウコンなどの色。テクスチャーは固め。
紫雲膏はわが子に合ったのか、よく効きましたね〜。
顔の湿疹は、最終的にごく一時的にステロイドを使うことになりました。(そのお話はまた別の機会に!)
そんな漢方の軟膏、難点はやはりその色でした。
肌着やシーツにつくのは避けられず、しかも洗濯でまず落ちない、、
ただ乳児だったので、肌着や服は「汚れるもの」と割り切って、塗っている時は「捨てても良いもの」を着せることでしのぎました。
汚れ落としとして若干効果があったかな、と記憶しているのは、重曹ペーストを塗布してドライヤーで熱することでした。
でも気持ち薄まったかな……程度だったので、やはり「塗っている時に家の中だけで着せて、のちのち捨てる」と割り切る方がラクかなあと思います。
なお、ちょっと話は逸れますが、薬剤師さんに教わった、乳児に内服の漢方薬を飲ませるコツがあります。
ごくわずかな水で、漢方薬をペースト状にして、上顎に塗布すると良いですよ♪
じわじわ溶けていって服用することができます。
そんなわが子は、中1現在、特に皮膚科にかかりつけなければならないようなトラブルもなく、本当に良かったとホッとしています。
自分が生涯ステロイドを手放せないだけに、子どもの治療について、初期の選択にはものすごく悩みましたし、周りにもいろいろと言われ泣いたことも多々でしたが、今は迷いながら進んできた道を振り返って「これで良かった」と思っています。
ママ友ともよく話題になるのですが、子どもの病気、体質など、親は「自分のせいだ」と自責の念にかられがちです。それが遺伝性のものであろうと、後天的なものであろうと。
そんな子育て中のママさんパパさんがいらしたら、そんなことないよ! 子育てにたらればはないし、あなたはお子さんにとってサイコーのママパパだよ! ってことを伝えたいですし、また周りがそのようにサポートしてほしいなと思います。
編集部O
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