いつもの自分より少し頑張ってみる〝挑戦〟のアシュタンガ・ヨガ

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ヨガの流派のひとつ「アシュタンガ・ヨガ」。ヨガを習っている人なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。そして、アーサナ(ヨガのポーズ)を見て「難しそう」と思い、二の足を踏んでしまう方もおそらくいらっしゃることと思います。

アシュタンガ・ヨガは、①全体のシークエンスが決まっていること(プライマリー・シリーズ)、そして②呼吸に合わせて流れるようにアーサナを行うこと(ヴィンヤサ)が特徴的なヨガです。シークエンスの後半になっていくと、柔軟性と筋力がともに高度なレベルで必要となります。

アーサナの順番や呼吸のタイミングと数が決まっている「プライマリー」ですが、出来ないアーサナがあれば、「出来たところまでを繰り返す」ことが基本です。また、すべて行う「フル・プライマリー」に対して、その途中までの「ハーフ・プライマリー」もあり、ヨガスタジオではハーフを行う初心者向けのクラスも多く開催されてきています。

もう一つの特徴である「ヴィンヤサ」については、呼吸を途切れないようにすることを大事にしています。そのため、プライマリーを一通り行う際は基本的にノンストップです。動き続けて息が上がらないように、呼吸は自然と深くなります。(元来は水補給もしないそうですが、さすがに普通のスタジオでは強要しないです!)

日本の標準的なクラスでは、先生がアーサナ名や呼吸をインストラクションしながら、クラス内を周って個々を指導していきます。1人ひとりの呼吸の長さや出来るアーサナがそれぞれなので、大勢でやっていても、1人でやっているという感覚があります。はじめは落ち着きませんが、やっている間に自分の呼吸に集中するようになっていきます……というか、息が上がって止まらないようにするので精一杯になっていきます(苦笑)

ヨガ哲学で大事にされている概念の1つに、「タパス」があります。これは“禁欲”と訳され、まさにアシュタンガヨガの領域のように思われます。しかし、「タパス」の本来の意味は、“熱を作り出すこと”で、苦しいことを行うというよりも、「自分の限界に挑戦する、自分のベストを尽くす」という前向きな意味であると、ヨガの先生方は解説されています。

気がつくとやりやすいアーサナばかりしてしまいがちですが、「今よりもちょっと頑張ってみる」という大事なことをアシュタンガヨガは教えてくれるのです。

編集部M

アシュタンガ・ヨガの創始者パタビ・ジョイスから直接指導の資格を与えられたデイヴィッド・ガリーグ氏の翻訳書『「動き」で覚醒する アシュタンガ・ヨガ』が好評発売中!各アーサナの説明から呼吸のタイミングまで丁寧に解説しています。

 

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