
10月24日・25日の「セラピーワールド東京」と同時開催した「和ハーブ&アロマクラフトコンテスト」。当日は1次選考を通過した作品が展示され、それぞれ趣向を凝らしたクラフトが会場の一角を彩っていました。
このクラフトコンテストも今年で5回目の開催ですが、毎回ドキドキするのが、作品の展示です。作品によっては、繊細で崩れやすかったり、水分を含んでいるため生モノ扱いになってしまったりと、作品をお送りいただくハードルが高いのです。そのため、作品を展示していただく方の何人かは、前日もしくは当日に作品を持参していただくことになります。
私たちスタッフは「セラピーワールド東京」開催の前日に会場の設営に向かうのですが、この日、私が会場の最寄りの駅である浜松町駅の改札口を歩いていると、目の前を、大きなカバンとそこから大きく飛び出た木の枝を運んでいる女性が歩いていました。

「もうこれはクラフトコンテストの作品を持参した方に違いない!」と思い、声をかけたところ、やっぱりその通りでした。駅から会場までをご一緒させていただき、いろいろとお話をうかがうことができました。
会場まで一緒に歩いたのは「黒文字ライト」の作品の方。葉脈がはっきりと見えるほど透き通った葉は、写真で見る以上に繊細でした。しかも聞くと、一旦枝から葉を取り除いて透かしの処置をし、乾かしてから再度枝に取り付けているとのことでした。「本来の葉の付き方とは少し異なる」とのことでしたが、不自然さは感じられませんでした。

というのも、葉そのものだけでなく、葉や枝の産毛、花の蕾も残しているためです。また、洗浄の仕方にもこだわりがあり、パイプ洗浄ではなく、より環境によい重曹を使ったそうです。
自然の造形美を残しながら、より美しくみせようとする想いと工夫がとても素晴らしいと感じました。
応募された作品は、1つひとつにそれぞれに込められたストーリーがあり、それらを拝見することで、作品を観るときの味わいが一層深くなります。クラフトを送ったり持参したりしていただくことは大変なのですが、やはりこうした素晴らしい作品は写真で見るのではなくリアルに出合う大切さをしみじみ実感しました。
編集部M
















