10人いれば10通り、同じ人でも毎回違う!

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これまで沢山のセラピストさんたちと接してきて、何年も継続している方たちが必ず言うこと。
それが、「お客さまが10人いれば10通りの施術をします。そして同じ方でも毎回異なるアプローチをします」という言葉です。

ボディへのトリートメントを行うセラピストであれば、「はじめに背中を5回軽擦して、次に肩を5回・・・」とマニュアル通りの施術をするのではなく、クライアント1人ひとりの状態に合わせたオーダーメイドのアプローチをしていく、ということ。
つまり、そのクライアントにとって最適なケアができるわけですね。

この考え方を言葉にするときに、セラピストさんはさまざまな例をあげて説明してくれるのですが、それがなかなか興味深いのです。

先日、日本チネイザン協会代表の大内雅弘先生が、『チネイザンってなに?』(小社刊)を上梓し、その出版記念イベントが行われました。
大内先生は35年前に「氣内臓療法」と訳されるチネイザンを学び、日本に広めた第一人者です。

このイベントにインタビュアーとして参加させていただいたのですが、その時に「10人いれば10通り、同じ方でも毎回異なるアプローチをする」という話が出ました。

大内先生は、著書の中で次のように書かれています。

〈タッチをする時には、クリアな意志や勇気が必要です。そして、実は離れる時が味わいの重要なところです。(中略)
離すプロセスを大切にしてみてください。だからといって、ゆっくりするという訳でもない。僕の場合には、あまり丁寧でゆっくりだと、どうもお互いに落ち着かないことが多いのです。でも、時々本当にゆっくり行うこともあります。スッと終わってしまうのも、また味わいがあったりします。この辺りが、個性でもあり、相互間で決まってくるものです。お互いの性格や生き方や在り方が出てきます。
人との出会いでも、さようならという状況でも、サラッと「じゃあね」と走っていく方がジーンとくる場合もあるし、丁寧にゆっくりとハグして別れるのがいい場合もあります。相手によっても状況によっても異なってきます〉

これは、オーダーメイドなアプローチの1つの例としてとても興味深く、また分かりやすい例えを用いた言葉でした。

この著書の帯に、吉本ばななさんが次のように書いています。

「たとえチネイザンを知らない人でも、人生の美しさや自分の身体と健康について深く学び考えることができる本です」

是非、ご一読いただければ幸いです。

編集部I

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