【セラピー体験記 第22回】 メイクの魔法で笑顔に!

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寒波が急激に日本列島を覆い、師走も後半に差し掛かった平日の午後、弊誌スタッフ2名は新宿区にあるサロンを訪れました。
それぞれ2児の子育て中で日々バタバタ。自分の外見に構っている余裕はない。だけど「アンチエイジング」という言葉には妙〜に反応してしまう……そんなお年頃の女子社員2人の目的地はこちら。

「かづきメイク」「リハビリメイク」で有名な、REIKO KAZKIの東京サロンです。
本日はこちらで、リハビリメイクの体験取材をさせていただくことになりました。

文◎本誌編集部

まずはスキンケアで肌を整える

かづきメイク歴20年以上というメイク講師さんに、まずは肌の状態をカウンセリングしていただきます。

ほぼスッピン。
ほうれい線、たるみ、シミ、クマ、乾燥などが気になる状態です。

自分の顔のアラが、こうもまざまざと見えてくると凹みますね……。
とはいえ、「すっごく可愛く&若く変われると思いますよ!」の言葉に励まされ、
まずは血流マッサージから!

血流マッサージ

五角形のスポンジを使って、流す方向は上から下へ。
そう、「上から下」なのです!
解剖学に基づいたマッサージ法では、「上から下」が正解なのだとか。
これまでずっと、根拠もなく何となくのイメージで、
重力に逆らってリフトアップさせるために「下から上に」を心がけていました。
早速、目から大きな鱗が落ちたようです。

まずは準備として、水で湿らせたスポンジに美容液を含ませ、
目の周り、耳の下からあご先、などなどをマッサージしていただきます。
「目やこめかみの周りがかなり凝っていますね〜」
と、これは編集という職業柄なのでしょう。
やや強めかな〜?と感じるくらいの圧で、顔のむくみや凝りをとっていきます。
こうして、顔に滞っていた老廃物や血液を心臓の方に戻していくのだそう。

目の下の皮膚がたるまないよう指でこめかみを押さえ、もう一方の手で目の周りを優しく1周して耳の下へ流していく。

耳の下からあご先まで、一気に滑らせる。

私の顔の中で特にガチガチに凝っていた、目の周り、こめかみのあたりなどは優しく念入りにマッサージしていただきました。確かに、マッサージを受けている顔の右半分だけがなんだか軽やかな感覚があります。鏡を見ると、これだけなのに顔のシルエットに左右差が!

リフトアップテープ

次は、この血流マッサージの効果をキープし、さらにリフトアップさせるためのデザインテープの登場です。
私の顔に数回触れたセラピストさんは、効果的なリフトアップポイントを見つけ、引き上げていきます。

人差し指でテープの下を押し上げて上に向かって引き上げます。

貼付後。

テープを貼られているときは、割としっかり引き上げられている感覚があったのですが、貼り終わると自然とスッキリする感覚です。

※テープによる物理的な効果

デザインテープを貼った上から水を含ませたスポンジで馴染ませるとほとんど見えなくなった!

 

テープの上から水で馴染ませると違和感はほぼ0になり、鏡で見てもどこにテープを貼っているのか分からないほどです。
指先でテープが貼られたあたりを注意深く触れてみて、ようやく「ああ、この辺がテープなのかな?」というくらいでした。

かづきメイクでは、この血流マッサージ+デザインテープによる顔作りまでを大切にしています。

なお、今回はこの効果を見せていただくために顔の半分のみ先にケアしていただきましたが、本来は顔の左右を同時に行っていきます。

<施術後>  <施術前>

顔の半分だけ、小顔になり顎のラインがシャープになっていることが一目瞭然!
リフトアップしている方の顔半分だけ、顔が軽いというか目や口元が動かしやすく、そして微妙に体温が上がっているように感じます。

厚塗りでなく、ポイントを押さえたメイク

いよいよ次はメイクです。
Before→Afterのあまりの変貌ぶりから、またリハビリメイクが熱傷痕やアザなどもしっかりカバーすることができ、外見にお悩みを持つ方のケアに使われていることから、内心、舞台メイクのような厚塗りメイクになってしまうのでは……と思っていたのですが(ごめんなさい!)、全くそんなことはありませんでした。

ベースメイク

かづきメイクは絵画の技法から着想を得て生まれたメイク。
日本人の肌を綺麗に見せてくれる「かづきイエロー」を開発したのも、必ず2色以上の絵の具を混色して描画する油絵の知識があったからこそでした。

その「かづきイエロー」のメイク下地を塗っていただきます。

イエローのメイク下地を顔全体に均一に塗り、スポンジでファンデーションを薄く重ねる。

が、えええ〜〜!? と驚くほどに薄づけなのです。
「これじゃ、シミ、あんまり隠れないやん?」内心ツッコミを入れる私。

続いてフェイスパウダーを塗布していただきました(それも薄づけでした)。
かづきメイクでは、フェイスパウダーの役割はキメを整え化粧崩れを防ぐというもの。
「触ってみてください」と言われて触れた頰の仕上がりは本当にさらっとしていて驚きました。

次に登場したのが2色入りのファンデーション。
イエローとベージュのファンデーションを混ぜ、シミや赤みが気になる部分のポイントに薄く重ねてつけていきます。
「ファンデーション=顔全体に均等に満遍なく塗る」の常識も覆され、またも目から鱗。

ポイントメイク

仕上げはチークとハイライトです。

チークは、こめかみからスタートして、顎の付け根で折り返し「レ」の字を描く。

こめかみや頰などにオレンジ系のチークを、鼻筋や頰の高いところに白パールで輝きを。
目の錯覚なども巧みに利用するかづきメイクは、決して厚化粧ではなく、要所を押さえたメイクなのだな、と感じました。

仕上がった顔。
それは15年くらい前の自分の顔!!

そうそう! この頃の私はまだイケていた!!
テンションが上がります。
まるで顔だけタイムマシンに乗ったような……。

わずか30分でここまでの若返りが叶った!!


「顔」と「心」と「体」はつながっていると考えているかづきさん。
確かに、自分の若かった頃の顔が蘇ると、気持ちまで当時に近づくような気がします。
いくら綺麗な顔になっても、それが見知らぬ他人の顔のようだったら違和感が拭えないでしょう。
この「自分の顔そのままで、若返る」というのがとても重要な気がしました。
もとが自分の顔なので、借り物の笑顔ではなく、本当の笑顔になれるのです。

やっと世間様にお見せできる顔に!

私個人は、正直、そんなに外見にコンプレックスがあったわけではありません。
でも、それでもこんなに満面の笑みになれました。

だとしたら、例えば顔にアザがある人などにとっては、この施術はどれほどの救いになることでしょう。
これは多くの人に、ぜひ体験していただきたいと思いました。
セラピストが笑顔に元気になれば、当然クライアントにも良い影響がいきます。
保護者や学校の先生、保育士さんが元気で笑顔に接すれば、子どもたちの情緒も安定するでしょう。


 

帰り道。
外は真冬の寒さでしたが、足取りがとても軽く、同じくかづきメイクをしてもらった同僚(今回はカメラマンを務めてくれました!)と2人、笑顔で元気におしゃべりをしながら駅に向かいました。
「このままどっかにお出かけしたい感じだよね」
「若返ったよね!」
まるで学生時代のようなテンション。ただ話しているだけなのに楽しい。
「顔」と「心」と「体」はつながっている。
それを身をもって実感できた取材でした。

 

〔詳細情報〕
取材協力:有限会社かづきれいこ
セラピーの種類:メイクセラピー
セラピーのレベル:上級
セラピーの先進性:先進的
セラピーを活用できる場所:サロン、自宅、病院など
体験者:セラピスト編集部 A

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