社会福祉士

■何ができる資格?

社会福祉士は、高齢者・障害者・児童・生活困窮者など、さまざまな立場にある人の生活上の困りごとを支援する福祉の専門職で、国家資格です。社会的・心理的・経済的な側面から相談援助を行い、行政・医療・教育など関係機関と連携して、本人が地域でその人らしく暮らせるようサポートします。

●主な業務内容

・生活困窮者や高齢者の相談支援
・介護・福祉サービスの紹介、申請手続きの援助
・障害者や児童の権利擁護・地域生活支援
・医療機関や福祉施設での入退院・入所支援
・地域福祉の推進や、関係機関との連携調整
・家族や支援者への助言、カウンセリング

●活躍の場

・福祉事務所、社会福祉協議会、地域包括支援センター
・病院・クリニック(医療ソーシャルワーカーとして)
・介護施設、障害者支援施設、児童福祉施設
・学校・教育機関(スクールソーシャルワーカー)
・NPO・地域福祉団体、行政機関など

 

資格取得へのSTEP

養成課程を修了

・大学・短大・専門学校などで「社会福祉士養成課程」を修了
・福祉・心理・教育・医療系の学部卒、または実務経験者も対象

国家試験を受験

・毎年2月に実施(厚生労働省管轄)
・相談援助、福祉制度、社会調査などの筆記試験

合格後、「社会福祉士名簿」に登録して資格取得

 

資格取得後には?

●資格更新・義務

社会福祉士の資格には有効期限はなく、更新も不要。
ただし、社会保障制度や法律の変化に対応するために、生涯学習・研修受講が推奨されている。

●就職先

福祉・医療・行政の現場が中心。近年では教育現場、企業の福利厚生、地域活動団体など多様な領域に活躍の場が広がっている。

●スキルアップ

・精神保健福祉士とのダブルライセンス取得
・認定社会福祉士や専門ソーシャルワーカーとしての上位資格
・地域包括ケア・権利擁護・成年後見制度などの実務研修

●セラピストがこの資格を取得する意義

社会福祉士の資格は、セラピーの枠を超えて「生活」や「制度」への具体的な支援を可能にする力を与えてくれます。クライアントの心と体に寄り添いながら、必要な社会資源や制度を結びつけることで、持続可能な支援を実現。リラクゼーションから一歩踏み込んだ、「生きる力を支える支援者」としての幅を広げたいセラピストにとって、大きな武器となる資格です。

項目 内容
資格の種類 国家資格(厚生労働省)
対象者 高齢者・障害者・生活困窮者・児童・家族など幅広い生活支援対象者
主な業務 相談援助、制度活用支援、地域連携、権利擁護
必要な学習年数 1〜4年(学歴・職歴・養成課程により異なる)
国家試験 年1回(2月)、合格率約30〜60%程度
資格取得後の進路 福祉・医療・教育・行政・地域団体など多分野にわたる

※内容は変更される場合があります。詳細は随時、各団体や官公庁の公式サイトにてご確認ください。

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