教えて! 上原先生、湯澤先生
臨床のプロフェッショナルが
体の部位別に禁忌と安全な施術を解説!!
セラピスト、柔道整復師、整体師、マッサージし、エステティシャン……施術に関わるすべての人必携!!「知らなかった」ではすまされない!
クライアントの様子に不安を覚えたら、本書を開いてください。
施術家の上原先生と整形外科医の湯澤先生が、危険を避ける知識や検査法を会話形式でお教えします!
(上原)私たちが一番怖いのは、「やってはいけない人に施術してしまうこと」です。肩こりや疲れを訴えてこられる方は毎日のようにいます。その中に「本当は病気だった」人が混じっていたら……と思うと、背筋が凍ります。
(湯澤)その感覚はすごく大切です。診断は医師の仕事ですが、「これは普通の肩こりではないかも」と気付けるのは、最前線に立つ施術家だからこそ。危険サインを察知できれば、命を救えるケースもあるのです。
(序章より抜粋)
クライアントに重大な「隠れ疾患」があった場合、知らずに行ったマッサージで命に関わる影響があったら、「知らなかった」で済まされない責任問題に発展することも……。
本書は肩や腰、さまざまな部位の不調を抱えるクライアントの痛みや不調の程度を知り、施術を行うべきか否かの「判断」基準を提示します。
整形外科医とセラピストが実際に遭遇した事例などを元にケーススタディを紹介。
セラピストにもできる簡単な検査法で安心して施術を行える「転ばぬ先の杖」となる一冊です!
●はじめに
「現場での判断を支える視点に」上原健志
「自信ある施術の裏づけとなる知識を」湯澤久徳
この本の使い方
●序章 セラピストが禁忌を知る意味
1.施術の現場で起きていること
2.禁忌とは何か?
3.レッドフラッグとは?
4.触れることの責任
5.危険サインを見抜くスキル
●第1章 頸部疾患
セクション1 首のしびれ、だるさ、痛み――肩こりか? 神経症状か?
セクション2 全身に波及する危険サイン――脊髄症と後縦靭帯骨化症
セクション3 首から腕に広がる不快感――胸郭出口症候群と斜角筋症候群
●第2章 腰背部疾患
セクション1 腰痛に隠れる重大疾患――圧迫骨折と悪性腫瘍
セクション2 坐骨神経痛の見極め――腰椎椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症
セクション3 内臓疾患に由来する腰痛――解剖学的連結と鑑別視点
●第3章 骨盤・股関節疾患
セクション1 変形性股関節症と大腿骨頭壊死――歩行痛、可動域制限の鑑別
セクション2 恥骨結合炎と鼠径部痛症候群――スポーツと産後のリスクに着目
セクション3 仙腸関節障害と筋・筋膜性腰痛――慢性腰痛との境界
セクション4 内臓疾患に由来する骨盤・股関節痛――婦人科、泌尿器科系からの警告
●第4章 肩・上肢疾患
セクション1 肩関節周囲炎、腱板損傷、頸椎症――「動かせない肩」から見抜く重大サイン
セクション2 末梢神経障害、脳血管障害、パンコースト腫瘍――「上肢のしびれと動かしにくさ」は筋肉の問題ではない
セクション3 ばね指、デュピュイトラン拘縮――手指の違和感は「全身の警告」かもしれない
セクション4 手の腫れ――RS3PE症候群とその鑑別
●第5章 下肢疾患
セクション1 膝関節の痛み――変形性膝関節症と膝関節骨挫傷
セクション2 歩行時のしびれ、冷感――腰部脊柱管狭窄症と閉塞性動脈硬化症
セクション3 足裏、足趾の痛み――足底筋膜炎、モートン病、中足骨脆弱性骨折、フライバーグ病
セクション4 子どもの成長痛と骨腫瘍――年齢を見落とすリスク
●第6章 全身、全領域で注意すべき全身疾患
セクション1 関節、筋肉に現れる全身疾患――関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、線維筋痛症
セクション2 神経、皮膚に現れる全身疾患――帯状疱疹、パーキンソン病、ALS、頸椎症性脊髄症
セクション3 全身倦怠感、慢性疼痛に潜む病気――白血病、転移性骨腫瘍、心因性疼痛、線維筋痛症
セクション4 歩行障害と神経疾患――パーキンソン病、ALS、頸髄疾患の見極め
●第7章 隠れ疾患に気づく安全にできる検査法
頸部疾患
腰背部疾患
骨盤・股関節疾患
肩・上肢疾患
下肢疾患
全身・全領域の疾患
●巻末資料 即病院へ紹介すべき症状早見表
●おわりに
「施術から医療へのスムーズな連携を夢見て」湯澤久徳
「安心、安全な施術は日々の学びがつくる」上原健志
●コラム 上原’s eye
やらない勇気が信頼を生む
「肩こり」と「神経症状」の境界線を意識する
「肩こり+α」を見逃さない
血流のサインを見逃すな
「ぎっくり腰」と「骨折」の境界を見抜く目
坐骨神経痛とヘルニアは分けて考える
「内臓性腰痛」は揉んではいけない痛み
「臀部痛」「鼠径部痛」と聞いたら「靴下チェック」を
産後ケアと「揺れる骨盤」
「婦人科、泌尿器科系の痛み」は、「骨盤のゆがみ」ではない
肩は「ほぐす場所」ではなく「観察する場所」である
触らない選択をした日に、施術家は本当のプロになる
指は「末端のサイン」である前に、「内臓の鏡」である
「むくみ=流せばいい」は危険な発想
膝を「温める」ときの落とし穴
歩行が「リハビリ」になるか 「危険」になるか
足の「痛み」と「疲れ」を混同しない
子どもの「我慢強さ」を見抜く
施術家が見逃しやすい「朝のこわばり」
皮膚の「ピリピリ」は神経のSOS
心の痛みを見抜くという技術
歩行は「脳と体の通信テスト」
●湯澤’s コラム
仙腸関節は動く??
著者プロフィール
上原健志(うえはら たけし)
U-BAL からだ塾 / マジックハンズ・セラピストアカデミー代表(CEO)。全米NSCA 認定パーソナルトレーナー。英国iTEC 国際ライセンス( 解剖生理学、オンサイトマッサージ)。柔道整復師。Hawaii メディカルリサーチセンター/ 上海中医薬大学 解剖実習日本オーガナイザー。MCWT 世界マッサージ選手権 審査員長。『整体日本一決定戦』チェアマン。 「解剖学のスペシャリスト」として、のべ4 万人のセラピスト育成に関わり、その指導力やセミナーは業界屈指の人気を誇る。東京2020 セルビアレスリング代表、その他メジャーリーグや女子サッカーのトレーナーなど、国内外含めて現場経験も豊富。また、ホテルスパサロン展開や、イベント・企業へのセラピスト派遣など、ビジネス面でも活躍中。著書に『解剖生理&ストレッチマスター』『筋肉と骨のしくみマスター』(笠倉出版社)。DVD「整筋ストレッチ」「映像で学ぶ動きの解剖学」(いずれもBABジャパン)など多数。
湯澤久徳(ゆざわ ひさのり)
医学博士。整形外科専門医。リハビリテーション認定医。公認スポーツドクター。骨粗鬆症認定医。造医学。KYT(アドバンス)。KXT、小波津式コンプリート履修。埼玉県出身。東京医科大学卒業。整形外科医として臨床の現場に携わる中で代替医療の可能性に着目。西洋医学に留まらず、構造医学をはじめ、KenYamamoto テクニック(KYT)や小波津式を診療に取り入れ、外科的治療(侵襲的治療)と内科的アプローチ(非侵襲的治療)の双方から、幅広い視野で患者一人ひとりに最適な治療を提供することを目指している。さらには、整体日本一決定戦の大会顧問医として施術者たちの活動を支援し、分野全体の発展にも力を注いでいる。



