
「ヨーガ療法」は、インドの伝統的なヨーガに現代の医学や心理学の知恵を取り入れた、
心と体の両方を整える体系的なセラピーです。
近年では、心身症や不眠症、依存症などのストレス系疾患の患者さんや
集中力を必要とするアスリートなどのメンタルケアとしても注目されています。
ヨーガは“認知”を変える

ヨーガは、体操や呼吸法を行うことで、身体の緊張を緩ませ、
心に落ち着きを取り戻すストレス克服法といえます。
さらに、ヨーガの身体技法を通じて“気づき”を高めることができ、
自分の身体を客観的に見ることによって“認知の変容”につながる、
「認知行動療法」として期待されています。
ヨーガとボディケアの相互補完療法

1人ひとりの課題にオーダーメイドで向き合うヨーガは、
ボディケアを組み合わせることで、相乗効果が期待でき、
ケアの課題にしっかり向き合うことができます。
例えば、ヨーガインストラクター&セラピストの仁平美香さんは
「ヨーガ×ボディケア」の相互補完療法を実践しています。
アスリートのパフォーマンスをあげる瞑想

プレッシャーに打ち勝つメンタル、
過去の記憶や結果に引きずられない感情のコントロールが
大事となるアスリート。
高校陸上部でヨーガ療法を指導してきたヨーガ療法士の安達暁美さんは、
ヨーガによって身体の柔軟性や機能向上だけではなく、
瞑想による集中力やイメージトレーニングにより、
生徒たちのパフォーマンスを上がることを実証しています。
マインドフルネスへ、さらに認知の変化へ

アーサナや呼吸法を通じて、“意識を整える”ことは、
心を“マインドフルネス”の状態へと導きます。
そこからさらに、自身の課題と向き合う「認知行動療法」の実践へ。
ヨーガ療法士であり研究者の井上智子さんは、
ヨーガが自律神経の調整に寄与することを実践と研究を通じて明らかにしました。













