セラピーは、神経系を整え、自己調整力を取り戻してくれる

投稿日:2025年9月16日

 

ポリヴェーガル理論をご存知でしょうか?

米国の神経生理学者スティーブン・ポージェス博士が提唱した、自律神経系に関する理論のことで、人間の自律神経系は、進化の過程で獲得した3つの神経系(腹側迷走神経複合体、交感神経系、背側迷走神経複合体)に分かれています。
この3つは、それぞれが異なる状況下で働き、心身の状態を変化させる役割を持っていますが、特にトラウマ体験後の心身の状態を理解する上で重要な理論として注目されています。「腹側迷走神経複合体」「背側迷走神経複合体」の2つは、いずれも「副交感神経」に属しますが、極度なストレスがあった場合には、異なる反応が起きると言われています。

 

 

現在発売中の「セラピスト10月号」に掲載している「リラクゼーションは心と身体の“最良の薬”」特集では、タッチング研究の第一人者である山口創先生が、このポリヴェーガル理論に触れながら、セラピストの“リラクゼーション”が、なぜ効果的なのか? 解説しています。

セラピストがサロンで行う「タッチング」「声掛け」「空間設計」は、どれもクライアントの五感に働きかけ、神経系のバランスを回復させる重要な手段です。

この3つの重要性と、セラピストがアプローチをする意義について、山口先生は次のように語ります。

「セラピーとは、単に“問題を解決する場”ではなく、“安全につながる体験”を通じて神経系を整え、自己調整力を取り戻していくプロセスでもあります。ポリヴェーガル理論を理解した上で、タッチ、声、空間設計といった五感へのアプローチを意識的に活用することで、セラピストはより深くクライアントの回復と成長を支えることができるのです」

「セラピスト10月号」第1特集では、病を未然に防いで“癒しのスイッチ”を入れる方法を、専門家による研究結果や現場のセラピストの実例をもとに紹介しています。

編集部I

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