夏の肌を潤すグリセリンの入浴剤

7月のテーマ「暑い季節のさっぱり保湿」

7月、本格的な夏に入ります。梅雨のうっとうしさから解放されたと思ったら、これからは暑さをしのぐ毎日です。夏の肌は汗や皮脂でべたつきがちですが、潤っているわけではありません。紫外線やクーラーの影響で、思いのほか荒れています。
監修◎堀岡幸恵
「アロマセラピールーム林泉」オーナーセラピスト

7月12日のアロマレシピ

使い方&作り方

グリセリン(30ml)、イランイラン(3滴)、ローマン・カモミール(2滴)を混ぜると、1回分の入浴剤ができあがります。お風呂に入れて、入浴しましょう。エアコンや紫外線で荒れた肌におすすめです。

ポイント

イランイランには皮脂を調整する作用が、ローマン・カモミールには炎症を鎮める作用があると言われています。

【アロマセラピーの注意点】
~アロマセラピーをより効果的に安全に行うために、守っていただきたい事柄~

精油とは、花やハーブなどの植物を高濃度に抽出した香りの液体です。アロマセラピーは民間療法のなかでもとりわけ安全な方法ですが、精油の濃度には留意してください。薄めずに使用すると、頭痛、吐き気、肌荒れなどを起こす可能性もあります。以下、具体的な注意点をあげました。

①精油は、原液のまま身体につけたり、飲んだりすると、危険を生じる可能性があります。塗布する場合は、1%以下の濃度に薄めて使用してください。1%とは、マッサージオイルを例にすると、ベースオイル(5ml/小さじ1杯)に対し精油(0.05ml/1滴)となります。
②体調や肌の調子がよくないときは、精油の量を控えましょう。基準の半分以下を目安としてください。
③妊娠中は、香りに反応しやすくなります。ですから、刺激の強そうな精油は避け、普段の生活のなかでなじみがあって、しかも肌にやさしいものを選びましょう。妊娠初期から安全に使える精油は、次の通りです。
グレープフルーツ、オレンジ・スイート、レモン、ベルガモット、ネロリ、ティートリー、パルマローザ、ローズウッド、フランキンセンスなど。
ラベンダーなど数種類の精油に関しては、妊娠中は使わない方がいいという見解もあれば、使っても差し支えないとするお医者さんもいます。気になる方は使わない方がいいでしょう。
④加齢により嗅覚が鈍くなる場合があります。香りが弱いと思って多量に精油を使うと、マッサージしたときに肌に悪影響を及ぼす可能性も出てきます。使用量に注意しましょう。
また、乳幼児は、五感がとても敏感です。精油は大人の半分以下を目安とし、肌につけるのは控えましょう。子どもは精油や材料を舐めてしまう場合がありますから、取り扱いには注意してください。
⑤レモン、グレープフルーツ、ベルガモットなど柑橘系の精油には、シミになる成分が含まれています。日中の使用は控えましょう。
⑥精油は、酸化により傷みます。その都度キャップをしめ、冷暗所で保管してください。使用期限の目安は、次の通りです。
・柑橘系の精油:開封後半年、未開封1年
・その他の精油:開封後1年、未開封2年

書籍『アロマ生活365日

風邪対策からお掃除活用術まで!
「5つの方法」、「4グループ20種類の精油」、「5つの身体の部位」の組み合わせから生まれた365以上のアロマレシピを、月のテーマ別に紹介します。
3月  花粉症対策
4月 新年度のストレスケア
5月 汗ばむ季節の肌のお手入れ ……etc.

おすすめ記事

今作りたい! 季節のクラフト8選 Recipe.5 ドライハーブと精油のお香

材料 ドライハーブ(ラベンダー) 大さじ2杯程度 お好きな精油 タブ粉 大さじ2杯程度 水 道具 ミルサー すり鉢と棒 …

「セラピーワールドTokyo」に登壇する、セミナー講師を紹介

12月16日(金)17日(土)に開催する、「THERAPY WORLD Tokyo 2022」。本日は有料セミナーの3名 …
no image

一家に1人、セラピストを──

「行って来ま〜す」(元気に走る小学生の子どもたち) 「はい、気を付けて〜」(交通安全の黄色い旗を持ち、交差点に立つ笑顔の …

新刊&新作DVD