カラダの取り扱い方を学ぶ
セルフケアのための解剖生理学のすすめ

「知ること」が新しい生命を救う

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今、自然療法家が注目する「経血コントロール」。30代以上の女性の2人に1人は子宮内膜症か子宮筋腫を持つといわれ、罹患者数1位の乳癌は11 人に1人の確率になってしまった日本。身体のバランスが取れた自然な状態であれば生理は3日で終わり、夜間は排血もなく過ごせるといいます。この生理の自然な形態をメソッド化し、国内はもちろん海外でもその指導者の育成にあたっている立花杏衣加先生に”女性のからだと生理”、そして誰もが知っているべき”からだの取扱い/解剖生理学”の必要性についてお伺いしました。
立花杏衣加

一般社団法人 おまたぢから協会代表理事、株式会社Ethical代表取締役。国際クレイセラピー協会外部講師。自身の不調から生理や食事や生活を見直し、生理を整えるための経血コントロールをメソッド化する。「生理はハッピーデイ」「子宮温暖化」などを掲げて全国や海外でセミナー活動中。1児の母。

立花杏衣加

子宮頸がんの経験から今の活動へ

病院に来る人は病気になって初めて病院を訪れます。看護師の仕事をしていた頃からこういった患者さん達を見てきて「こうなる前にもう少し何か出来たのではないか」と思うようになっていました。日本の医療は早期発見・早期治療が大前提で、治療の必要がないように”予防する””健康な状態を維持する”という発想がすっぽりと抜けてしまっているんですね。

結局、病院に通っても良くならない患者さんたちは、整体やマッサージなどの自然療法、代替療法を受けるためにセラピストを訪ねます。そこに行けば、少しでも症状が軽くなるのではないか、どうにかしてもらえるのではないか、というような感覚ですよね。

看護師をしていた当時は月に14日もの夜勤をこなし、朝となく夜となく働き詰めで、20代ですでに不整脈が出ていました。平熱は34・7℃で、生理は年5~6回あるかないかのような状態。特に排卵日からのPMSの症状はひどく、ものすごい量の鎮痛剤を使わなくてはいられない状況でした。しかもいったん生理が始まると10日から14日間と期間も長く、生理痛は当たり前。辛ければ更に薬を飲んでやり過ごすという繰り返しでした。

そんな看護師生活を続けた20代後半に、子宮頸癌の前癌病変と大きな子宮筋腫が見つかりました。セカンドオピニオンならぬ、4thオピニオンまで聞きに行きましたが、どの病院でも「手術が必要」という結果でした。このままでは本当に死んでしまうかもしれない…とその時はじめて自分の身体について真剣に考えました。

結婚願望やこどもが欲しいという気持ちは当時、特に持っていなかったのですが、どうしても子宮にメスを入れるのだけはイヤだったんですね。

そこで、手術を受けずに自分で健康を取り戻すことを決め、そこからありとあらゆる自然療法を試しました。ただ、どんな施術やセラピーも一時的に症状が軽くはなるものの、根本的な治癒には至りませんでした。そんな時に「生理が年に5~6回しかないのはおかしいんじゃないか」とあらためて思ったんですね。以前、医学図書館で「昔の人は経血を自分で出していた」という書籍を読んだこともあって、まずは生理を整えようと『経血コントロール』を自分で試してみることにしました。

『経血コントロール』とは、生理用ナプキンをあてて経血を垂れ流しにするのではなく、便や尿と同じようにトイレで排泄することです。誰も教えてくれる人がいなかったので、5年ほどかかりましたが独学で習得することができました。

生理は3日、就寝中の排血はない。

日本だけではなく世界各国どこの生理を調べても、健康であれば生理は3日で終わり、生理周期は28日となっています。これは月の満ち欠けと同じです。新月に生理が始まる「新月月経」には、諸説ありますが、身体の生理構造を考えると新月スタートが正解だと私は思っています。満月には身体も骨も皆ゆるみます。満月のエネルギーによって骨盤もゆるむので、満月の日に出産するとお産が楽だとも言われています。海亀も満月にお産をするのは有名です。逆算すると排卵は満月にあたり、受精も満月。「満月に生まれる子はエネルギーが高く健康」と言われるんです。こうして更に逆算していくと、やはり月経は新月にスタートする「新月月経」説が正しいことになります。

昔は今のように蛍光灯がありませんから、出産も月明かりが頼りです。自然の月明かりを目でキャッチすることで自律神経やホルモンが整えられ、その周期から計算すれば年13回生理が来ることになります。

年に5~6回の生理はあきらかに自然の摂理に反していることが分かります。ある程度自分で排血できるようになってからも生理が終わるまで3・5日~4日ほどかかっていました。文献には3日となっていても、現代人は毒が多いために3・5日から減らないのだと自分なりに解釈をしていたものの、ある日、本能的に「ナプキンをあてるのをやめてみよう」と実行してみたところ、文献通りに3日で生理が終わりました。最近ではオムツのような夜用ナプキンもあって、夜中に出血するのが当たり前だと思っている人も多いのですが、本来なら自律神経と連動している子宮は副交感神経が優位になっている就寝中は出血しないはずなんです。

こうして経血コントロールをはじめ、規則正しい生活と食事、運動、岩盤浴などで体を温めるといったセルフケアを続けた結果…、手術も投薬治療も一切せずに、子宮頸癌は約3年で、子宮筋腫は約5年で消えてしまいました。

ひとりブラック企業を続ければ、やがて身体は崩壊する

私のように無理をして、身体に異変がおきている女性は今、とても多いと思います。冷え性、生理不順、重い生理痛、PMSなども「体質」だから仕方が無いと思っています。

車の運転をする時には「ハンドルはここでアクセルはここ」という具合に交通ルールも含めて学びます。どうして自分の身体の正しい使い方は学んでいないんでしょう。おかしいですよね。癌と診断されると決まって「え?どうして?」と皆さんが言われます。

でも乳癌は1cmの腫瘍になるまでに8年かかると言われています。子宮頸癌に関しては5~10年かけて表面化してきます。35℃台の体温が癌の温床といわれますが、人の平熱は37℃がベストです。平熱が37℃ある癌の人はいません。ただし、体温計では37℃という理想的な平熱なのに手足が氷のように冷たいという場合はやはり身体は冷えています。身体の上のほうにばかり血が集ってしまうために起こる現象で、更年期の女性に多くみられます。手足が冷えているということは隅々まで血がめぐっていないということですから、あきらかに改善が必要です。

結局、癌は生活習慣病のひとつなんです。パソコンやスマホ、テレビで夜更かしをし、寝る寸前まで飲食をしていたら身体は休む暇がありません。翌朝、身体がだるいのは当たり前で、それでも黙々と身体は仕事を続けようとします。こうして身体の声に耳を傾けずにいれば、やがて病気になるのは当然です。残業を強要している”ブラック企業”そのものです。

最近は切迫流産も増えています。これも夜遅くまで起きていることで交感神経から副交感神経への切り替えが上手くできず、お腹の赤ちゃんに血液がいかないことが一番の原因です。「寝る子は育つ」という言葉は、お腹の中にいる赤ちゃんにもいえることなんです。

女性にとって生理は健康のバロメーターです。経血は本来、サラサラでフレッシュな血です。生理の状態を見ながら、毎月なにかいつもと違っていることはないかチェックする習慣は必要です。

妊娠は、卵巣から飛び出した卵子が卵管に排卵し、卵管までたどり着いた精子と出会って受精します。この確率は何億分の一。そしてこの受精卵が子宮内膜で着床してはじめて妊娠が成立します。ほんとうに奇跡の連続があって生命の誕生があります。

生理はこの受精卵が子宮にこない時に、子宮内膜がはがれ落ちることで起こります。子宮の中では、いつ妊娠してもいいように、毎月受精卵を受け止めるための、厚さ1cmほどの極上のフカフカなベッド/子宮内膜をつくります。これがフカフカな状態になっていないと受精卵がやってきても流れてしまうことになります。

生理前に眠いのはこの受精卵や子宮内膜の形成のために血液を集めているせいで、生理中にも同じく眠くなってしまうのは、次の受精卵のためのベッド、いわゆる新しい子宮内膜を作るために今回使うことのなかった血液(子宮内膜)を全身全霊でデトックスをしているためです。これは、最も腐りやすい37℃という温度の子宮内に血液を残したままにすると、様々な問題が起きてしまうからです。

こういった身体のメカニズムをきちんと知らないままでいると、ただただ「生理って嫌だな」と思ってしまいます。

最近は本当に筋腫や内膜症など生理絡みの悩みを持たれている方が多いことに驚きます。

そういった方々に「生理って実はこう」、「女性の身体はこうなんだよ」とあらためて伝えていくと、生活習慣を整えることの大切さ、なぜ子宮を冷やしてはいけないのかなども理解できるようになります。長年、不妊で悩んでいた方が懐妊するというケースも増えています。

セラピストにとっての生理解剖学

もともとセラピスト向けに行っていた「誰にでもわかる解剖生理学」の講座も、今では普通の主婦や若い女性の方が”自分の身体を知るため”に参加されるケースも実は、多くなってきています。私はクライアントの身体に向き合う仕事をするセラピストや治療家の方にとって、解剖生理学を学ぶことは必須だと思っています。欧米のセラピストは看護師と同等の解剖生理を勉強しますが、日本ではそれを抜きに「セラピスト」という仕事が成立してしまいます。人に触るのに身体のことを知らないのは、本当であればとても怖いことです。

私がお伝えするこの講座では、一般の方でも「自分のからだの取り扱い説明書」として理解できるように解りやすくまとめています。「そのくらいの事であれば勉強もしているし知っています」というセラピストの方も多いと思いますが、実際にクライアントの方にわかりやすく伝えようと思っても、なかなか上手く伝えられないというケースは少なくありません。

“生理のメカニズム”や”熱が出た時、下痢をした時”の正しい対処法などは、医師ではないセラピストだからこそ、身体のパーツごとではない、よりホリスティックな視点からのセルフケアのアドバイスやガイドがとても重要です。クライアントに対して”自信を持って分かりやすく説明ができるセラピスト”であるために、『からだの取り扱い説明書としての解剖生理学』を今一度しっかりと身につけていただきたいと思っています。

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国際クレイセラピー協会
ICA国際クレイセラピー協会は、現代の暮らしに役立つクレイセラピーの研究・開発、クレイセラピストの育成・支援を目的に2009年4月設立。東京に拠点を置き、クレイセラピーの指導、資格認定を実施している。理事はオーストラリア在住のMatthew Masonと松本淑子。
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