“アロマの化学”をマスターして自立ケアも出来るセラピストになろう!

沖縄の玄関口、那覇空港からほど近くにある「マリアズリリーアロマテラピースクール」は、「アロマの化学と心理学」のプロである宮森孝子さんが営むスクールです。この夏、新たにオンラインで学べる、アロマの化学を分かりやすく理解し活用できる講座がスタートします。コロナ禍をイキイキと乗り切る方法を是非身につけましょう!
取材・文◎本誌編集部 提供◎マリアズリリーアロマテラピースクール

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精油は薬剤と同じ分子構造や
官能基を持っている

2002年より、ナード・アロマテラピー協会認定校として同協会の認定コースに加えて、医療従事者、初心者向けなど、幅広い講座を展開している「マリアズリリーアロマテラピースクール」。琉球大学や近畿大学九州短期大学、看護学校で非常勤講師も務める同校代表の宮森孝子さんは、〝理系女子〟の娘である麻梨奈さんとともに、クラフト講座からアロマの化学までを分かりやすく教えています。

「19世紀までの薬がなかった頃、人類が感染症と闘った背景には精油の存在がありました。現代の治療薬も精油の分子の構造を模倣し創られたりしています。今、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっていますが、セルフケアのツールとして、ぜひ精油の可能性を再認識していただきたいです」(宮森さん)

精油は、植物が病原性微生物や環境から身を守るために、光合成の過程で作られる炭化水素と官能基から成る有機化合物です。薬剤と同じ分子構造や官能基を持つことから、人体に与える影響も無視できないと言います。

宮森さんはこうした日々の研究と実践を経て、昨年11月に、日本統合医療学会誌に論文を発表。「感染症初期症状に対するアロマテラピー(精油)によるセルフケアの具体的方法」と題したこの論文は、やがてコロナ禍で閉塞した世の中に広く伝えるための講座へと発展、今夏、Zoom で学ぶことができる新講座として、全国に展開することになりました。

この「オンラインで学べるセルフケア講座」は4ステップの学びとなります。一つ目はアロマ初心者でも気軽に楽しみながら、ケモタイプ精油を使って自身を癒す「ストレス緩和にMy香水作り」。二つ目は前述の論文を講座に落とし込んだ「抗感染アロマテラピーDEセルフケア、理論と実践」。そして三つ目は、60種類のケモタイプ精油を確認しながら学ぶ「成分分析表を読み、安全かつ有効に精油を使うための理論」。さらに「心理学とアロマテラピー」の講座も開きます。

「20年前、母を病気で亡くし、看病で疲れた私を癒してくれたのがアロマテラピーでした。スクールを始めて19年が経ちましたが、植物の奥深さ、パワーには驚かされることばかりです。

これまで〝自分の健康も幸せも、自分の手と心で作る〟をモットーにスクールを続けてきました。例え何か問題が起きても希望を持ち行動してゆくこと。これが私たちの〝クレド〟なんです。コロナ禍の大変な今だからこそ、自立したケアができる人になりましょう」(宮森さん)

Profile
宮森孝子さん

みやもりたかこ 琉球大学医学部保健学科非常勤講師。近畿大学九州短期大学通信教育部非常勤講師。NARD JAPAN認定校マリアズリリー主宰。ナード・アロマテラピートレーナー/アロマセラピストトレーナー。

今夏、マリアズリリーアロマテラピースクールが、沖縄から発信するオンラインによる新講座。その特徴を紹介します。

  • ケモタイプ精油60種類(1㎖)を教材にして、ルームスプレーや香水などを作成(レシピも毎回提供)。シプレやフゼアなど香水の香りも押さえながら、精油の注意すべき分子についても学ぶことができる。

    日程
    8月2日スタート(90分×5回)
    受講料
    84,150円(材料代込み)
    主な内容
    「ストレスの機序と嗅覚の機序」「4711タイプ、シプレタイプ、フローラルタイプ、オリエンタルタイプ、フゼアタイプ」、「ベルガモット精油、ラベンダー精油、ジャスミン精油、サンダルウッド精油、ゼラニウムエジプト精油などを用い、分析表を読みながら注意点を確認し、香水を作る」他
  • 日本統合医療学会誌に発表した論文を元に作られた講座。かつて精油は薬剤の代わりであり、現代の薬と分子構造が似ていることを伝えてゆく。
    「新型コロナウイルス感染症拡大のなか、自己責任でできる精油を用いたセルフケアの目的や方法、その根拠を述べていきます。精油を用いることで、①抗病原性微生物作用、②免疫調整作用、③ストレス緩和、④自己効力感を高めて心身の健康と安寧に向けた行動変容を促すことを目的とします」(宮森さん)

    日程
    9月13日スタート(90分×3回)
    受講料
    56,128円(材料代込み)
    主な内容
    「病原性微生物と精油の分子について」「ティートゥリー精油を用いたうがい・吸入の方法と、精油分析表について」「手指清浄スプレーや感染予防のためのブレンドオイル作成」他
  • 精油の芳香成分は、炭素と水素からなる「骨格」に、「官能基」と呼ばれる原子団が付属したもの。これらの理解と構造ごとにグループ分けされた精油の特徴を学ぶことができる。また、60種類のケモタイプ精油を確認しながら、成分分析表を読み理解することで、正しい選択ができるきっかけとする。
    「精油を安全に使うためには成分の理解は必須です。以前、良い香りだからといってラベンダーを使った結果、気分が悪くなってしまった人がいました。成分分析表を見ると、血圧を下げるリナロールと酢酸リナリルが多く含まれていたのです」(宮森さん)
    こうしたエピソードも交えて、精油の使い方を学ぶ。

    日程
    10月18日スタート(90分×7回)
    受講料
    102,300円(材料代込み)
    主な内容
    「精油の原子・分子の構造、基本骨格と官能基、それぞれの構造・作用・有害作用・使い方」「アロマテラピー大全、精油の安全性ガイド参照」
  • 大学院で人間行動領域を修め、大学や看護学校で人間関係論を教えている宮森さんが、心理学とアロマを組み合わせた講座を開講する。
    「人がストレスを受けて脳と身体が反応する道筋と、香りを嗅いで反応する道筋は同じです。ストレスや心の悩みに対して、精油を用いたセルフケアの方法を伝えます」(宮森さん)

    日程
    12月6日スタート(90分×5回)
    受講料
    49,500円
    主な内容
    「ストレスと防衛機制ならびにアロマテラピー」「欲求とアロマテラピー」「夫婦・親子の人間関係とアロマテラピー」他

マリアズリリー卒業生の声

宮里由香さん
(NARD JAPAN 認定校Blessing Herb 主宰、NARD JAPANアロマインストラクター/アロマセラピスト)
「宮森先生は、知識の広さと深さがあります。それはテキストの内容を飛び越え、エビデンスに基づく確かさや期待から、植物の不思議さや恵みに聞き入ります。現在はアロマ・アドバイザーの資格認定校として、宮森先生に教えて頂いた植物の恵みと安心安全なアロマテラピーをお伝えしています」

Y・Uさん
(看護師、NARD JAPANアロマインストラクター/アロマセラピスト)
「精油の一部分の情報ではなく、多方面の情報を根拠を踏まえ細かく教えてくれました。身体の情報も幅広く深く持ち合わせており、大変勉強になります。卒業後は、抗感染オイルを使用し、自身の体調管理に用いています。知人から精油の情報を尋ねられたら、心身への影響リスクも添えながら作用を伝える時もあります。また、コロナ病棟に従事する兄弟にも、抗感染ブレンドオイルを渡し、使用方法を伝えることで、家族の身体を守ることもできました」

Information

マリアズリリーアロマテラピースクール

〒901-0154 沖縄県那覇市赤嶺2-3-1-608
TEL 098-959-1850
http://aromamariaslily.com