ORGANIC CLAY DETOX

提供/国際クレイセラピー協会 構成・文/勢田仁美 デザイン/勢田さおり 撮影/幡原裕治

女性のための肝臓ケアのすすめ

現在、日本人女性の5人に1人が肝臓に異常を抱えているといわれています。また更年期障害による症状も、肝臓機能の低下や異常によるものと、ほぼ同じ症状がみられるのも、実は偶然ではありません。

自然療法という観点からあらゆる体調不良や疾患は、外的要因よりもわたしたち自身の問題であることに気付きます。ライフスタイルからくる生活習慣が、様々な不調原因を作っています。まずはわたしたちが自身の身体のケアをする「セルフメディケーション」がとても重要です。

ここで特に注目して欲しいのが「肝臓ケア」です。心身共に健康であるためには「健康な肝臓」が必要です。

肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれるように、トラブルがあってもほとんど自覚症状がありません。肝機能異常の原因は、アルコールはもちろん、女性が好むスィーツに多く含まれる砂糖や油分の摂取、ストレスや睡眠不足などからも起こります。仕事や家庭・育児などで忙しい30~40代、閉経の時期を挟んでおきる更年期と、女性にとって肝機能異常のリスクはいつ起きても不思議ではありません。

肝臓の状態は血液検査の「γ–GTP」や「ALT」の数値でチェックすることができますが、これを見過ごしてしまうと肝機能はどんどん低下し、デトックス作用も機能せず、最終的には様々な体調不良に繋がっていきます。

肝臓のはたらきとは

肝臓は、右の上腹部に位置しています。肋骨弓の後ろ側、横隔膜の下にあり、人のカラダの中でもっとも重い臓器です。成人の肝臓の重さは1.2~1.5㎏で、体重の約50分の1。生まれたばかりの新生児の肝臓は、体重の18分の1ほどもあります。また、独特の血液循環系、酸素を運ぶ肝動脈と栄養素を運ぶ門脈の2つの血管系を持ち、この血管系から入ってくる酸素や栄養素を使って栄養素を代謝、貯蔵し、胆汁の生成と分泌、解毒や排泄など、生命の維持のために働くカラダの化学工場であり貯蔵庫なのが肝臓です。

肝臓のはたらきには4つの主なる機能があります。

①代謝機能
食事から摂取した栄養を、体内で必要なエネルギーに変える
②解毒作用
アルコール、アンモニア、薬など体にとって有害な物質をろ過し無害化する
③エネルギーの貯蔵
脳に必要なエネルギー(グルコース)をいつでも供給できるように貯蔵する
④胆汁の生成
消化酵素を作り、血中のコレステロール値を調整、脂質の消化吸収を助ける

また、肝臓の機能が鈍ってくると起こりやすい症状として…
・疲れやすい ・不眠 ・頭痛 ・頻尿
・気持ちの落ち込み ・胸やけ ・息切れ
・動悸 ・風邪をひきやすい ・肌荒れ
・皮膚の乾燥とかゆみ ・髪の毛のぱさつき ・白髪 ・浮腫み
などがあります。

こういった症状を改善し、また肝臓をケアするために必要なのが休息です。

肝臓はある程度のダメージを受けても回復可能な臓器です。そのため、夜に充分な睡眠をとることが肝臓にとってはとても重要です。というのも細胞の修復と成長には、末梢血管の隅々にまで血液が行き届くことが必要不可欠で、その細胞の新陳代謝が睡眠中に行なわれるためです。

クレイペーストを使った「クレイ湿布」

この肝臓機能の修復と活性を促すために、もっとも効果的だといわれているのが「クレイ湿布」です。クレイ湿布は、ヒーリングクレイを水に溶いたペースト状態のクレイを、ガーゼやサラシのような布地に包んで使用します。

クレイは外科手術のような物理的変化を起すものではありません。クレイの持つ吸収・吸着作用によって体内の老廃物や毒素などの不要なものを取り除き、そこから起こる浸透圧作用が体内循環を促進させて、最終的に免疫システムの働きをサポートします。

また、クレイの作用であるミネラル補給やアミノ酸結合促進作用が、間接的にわたしたちの身体の自然治癒力を促す働きにも繋がります。これは、クレイに含まれる鉄分などのミネラル成分が交換され、体内でヘモグロビンの生成を助けるなど、間接的な影響を及ぼしているためです。

これらの働きは結果として肝臓の代謝機能を高め、肝臓そのもののケアにもなっていきます。

クレイペーストを使う「クレイ湿布」は、怪我や痛み、疾患向けのセルフケアです。

クレイ湿布は、皮膚表面のスキンケアから肩こり、腰痛、筋肉痛、目の疲れや痛み、生理痛や腹痛などの内臓や骨に至るまで、外傷内傷含めて幅広く利用ができ、特に急性の痛みや炎症の鎮静にその力を発揮します。

自然療法に使用されるヒーリングクレイは、汚染されていない土壌から採掘した純度の高い粘土鉱物で、豊富なミネラル成分と粘土鉱物学上の特性をそれぞれに持っています。

この粘土鉱物の特性によって作用強度が異なるクレイは、使用目的と状況に応じて選ぶ必要があります。

ICA[国際クレイセラピー協会]ブランドの6種のクレイを例にあげると、
●ホワイト(カオリン)
●ピンク(カオリン、イライト/マイカ)
●レッド(イライト/マイカ、カオリン)
●イエロー(カオリン、クォーツ)
●グリーン(イライト/マイカ、クォーツ)
●ブラウン(スメクタイト)
と、それぞれに構成する主な粘土鉱物のバランスが異なっていることがわかります。

クレイセラピーにおける作用のメカニズムはシンプルで、吸収吸着作用から陽イオン交換が行なわれ、それが浸透圧作用として代謝を促し、代謝促進から免疫力のアップ、抗炎症作用などと連鎖的に身体の状態を整えていきます。これらの作用のほか、水分排出の作用、ミネラル補給、瘢痕形成作用などもあります。

湿布用のクレイを選ぶ際には、クレイの色ではなく粘土鉱物のタイプで選びます。イライト、スメクタイト、モンモリロナイトが多く含まれるヒーリングクレイが湿布には適しているといえるでしょう。

ただし、長時間にわたって湿布をする際には、肌質と皮膚刺激も考慮した上で、作用強度がマイルドなタイプのクレイから試してみることも必要です。

ICAブランドのクレイの中で特に湿布用としておすすめなのは、イライトが主成分でミネラル成分が豊富な「グリーンクレイ」です。

クレイペーストはガーゼやサラシなどの布地にのせて包み、皮膚とペーストの間に布地が挟むようにして患部にあてて固定します。ペーストはパック用ペーストよりも硬めにつくります。目的と使用時間にあわせて、厚さと湿布全体の大きさもアレンジをします。なお、皮膚刺激が気になるときには植物性オイルを加えると安心です。

クレイ湿布はクレイペーストが乾くまで放置することができますが、乾くまでの時間はクレイの硬さ、厚さ、患部の状態、体調、季節、固定方法によって一定ではありません。クレイペーストは湿っている間のみ、その作用がありますが乾燥した段階でその働きはなくなります。

また、乾ききってしまった湿布をつけたままにしておくと、皮膚刺激になる場合もありますから、さらに湿布を継続したい場合には、再度、新しいペーストを作って湿布をします。なお老廃物など、身体に不要なものを取り込んだ使用後のペーストの再利用はできないので、使い終わった湿布は捨ててください。

肝臓へアプローチするための「クレイ湿布」の方法

肝臓ケアのための「クレイ湿布」は、ダメージが改善されるまで毎晩でも行うことができます。ただしクレイ湿布に慣れるまでは、食後1時間半~2時間は空けて行なうようにします。 ある程度、身体がクレイに慣れてきたら、時間に関係なく湿布をしても大丈夫です。

肝臓への湿布で唯一気をつけたいのが、ペーストの温度です。クレイ湿布は通常、温めることなく使用する場合がほとんどですが、肝臓のケアのために行なう湿布は温湿布にします。電子レンジは使いません。お湯で溶いてペーストを作る、水で溶いたペーストを湯煎して温めるなどの方法をとってみてください。湿布が冷た過ぎると、寒さや不快感、痛みが増すようなこともあり得ます。

湿布は最低でも2時間以上は行ないます。湿布が乾ききってしまったり、寒さや痛み、緊張感、冷え、熱さなどの症状がないかぎり、朝までつけたままにしておいても問題はありません。湿布を作る際のペーストの厚みは、2~3cmを目安にします。長期間同じ箇所に湿布をあてておくと、皮膚そのものも疲労しやすくなりますから、場所を若干移動させながら湿布を続けるといいでしょう。湿布後に植物性のオイルなどでマッサージをするのもおすすめです。

クレイによる症状別のケア方法

自宅で簡単にケアできる日本の成人女性、特に更年期に多く見られる症状別クレイの使用方法を見ていきましょう。

【クレイパック/ヘッド】
頭痛・めまい・判断力集中力低下・物忘れ
【クレイパック/フェイシャル】
肌荒れ・頭痛・むくみ・目の疲れ 
【クレイバス/入浴】
冷え・憂鬱・不眠・不安感・皮膚や粘膜の乾燥・湿疹・肩こり・腰痛・背筋痛・関節痛・疲労・PMS
【クレイフットバス/足湯】
腰痛・背筋痛・関節痛・不眠
【クレイハンドバス/手浴】
肩こり・背筋痛・関節痛
【クレイ湿布】
肩こり・腰痛・背筋痛・関節痛・耳鳴り・食欲不振・吐き気・便秘・下痢・腹部膨満感・ドライアイ・不眠・月経異常・頻尿・残尿感・尿失禁
【クレイ歯磨き】
ドライマウス・口内炎・歯周病・歯痛
【クレイボディパウダー】
発汗・皮膚や粘膜の乾燥・湿疹・かゆみ・肌荒れ
【クレイボディソープ/洗顔】
湿疹・にきび・肌荒れ・皮膚や粘膜の乾燥
【クレイウォーター】
のぼせ・ほてり・発汗・皮膚や粘膜の乾燥・湿疹・かゆみ・肌荒れ・にきび

このようにクレイセラピーは、症状と状況に合わせて様々な使い方ができます。症状に合わせた使い方もひとつではありません。痛みのタイプや範囲、程度など、日常の生活の中でその都度、よりリラックスできる方法、より使いやすい方法を体調や使用する環境を基準に選択することが大切です。

例えば、神経系の症状にはヘッドパックがおすすめです。吸収力の高いスメクタイト系のヒーリングクレイが使いやすいでしょう。全身のリラックスも神経系には大切ですから、クレイをそのまま入浴剤として使用するクレイバスは必然といえるでしょう。体調や肌の状態にあわせて、作用強度と見合わせながらクレイを選択してください。

クレイバスはもっともシンプルに誰でも簡単にできる万人向けのクレイセラピーです。しかも身体の一部分ではなく、全身に向けて働きかけてくれるセラピーを自宅で気軽にできるクレイバスは、マタニティーケアやベビーケアはもちろん、特に冷えや低体温などの症状を多く抱えている日本人女性におすすめです。

このほか、便秘や下痢などの消化器系のトラブル、生理痛などには、クレイ湿布を下腹部にすることで症状の改善が期待できます。頻尿などの泌尿器系のトラブルには肝臓へのクレイ湿布がいいでしょう。肩こりや腰痛、筋肉痛など運動器官系の痛みには、患部にそのまま湿布をします。

クレイセラピーに限らず、「肝臓のケア」は自然療法を行なう際にとても重要です。デトックス機能の要となるのが肝臓ですから、この器官が弱ってしまうと肌はくすみ、疲れもとれず、不眠やさまざまな体調不良に悩まされる原因になります。カラダの仕組みと取り扱い方法を理解しながら、大地の恵で楽しくケアしていけるクレイセラピーを、日々の暮らしの中に取り入れてみてください。

ICAでは、クレイセラピーが学べる各種認定講座のほか、カラダの取扱説明書として解剖生理を学ぶ、セルフケア・アドバイザーのライセンス取得講座もあります。詳しくはICAまでお問合せください。

 

国際クレイセラピー協会
ICA国際クレイセラピー協会は、現代の暮らしに役立つクレイセラピーの研究・開発、クレイセラピストの育成・支援を目的に2009年4月設立。東京に拠点を置き、クレイセラピーの指導、資格認定を実施している。理事はオーストラリア在住のMatthew Masonと松本淑子。
フリーダイヤル
0120-327-900
ICA公式サイト
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