さる9月16日(火)〜18日(木)、「Diet & BEAUTY Fair 2025」「WELLNESS & BEAUTY TECH 2025」が東京ビッグサイト西ホールにて開催された。美容と健康に関するあらゆる商品・サービスを紹介するこの総合展示会は、3日間で 13,719人が来場し、盛況のうちに幕を閉じた。
初開催の「WELLNESS & BEAUTY TECH」を新設
ウェルネス分野において、AIやVR、IoTなどの最新技術を駆使し、QOLの向上を実現する多彩な商材やサービスを紹介した「WELLNESS & BEAUTY TECH」が、同会場内で初開催。スキンケアやヘアケアでの診断にAI技術が以前から取り入れられているが、さらに正確に詳細な診断・シミュレーションや、ホルモン検査や遺伝子検査を用いてよりパーソナライズされた商品やサービスが見受けられた。

身体年齢を計測してサービスに活かす、産学官民連携の研究。

電磁気によって体調を整える、ファッショナブルなリング。
フェムケアアイテムの充実
女性特有の疾患や体調管理のための「フェムケア」アイテムが、サプリ、フード、ウェア、検査、健康管理システムなど、幅広い分野で溶け込んでいる様子が見受けられた。いずれの商品・サービスも参入できる分野であること、また、効能や体質タイプによってサービスの細分化が進んでいることが種類の多様さからうかがえる。

業種を問わずフェムケアアイテムを展開する企業が増加。

タイプ別に多様な種類を展開するフェムケアアイテム。
女性の健康市場の見直し
今年も美容と健康にまつわるセミナーが多数開催された。国立研究開発法人国立生育医療研究センター・女性の健康総合センター・オープンイノベーションセンター準備室 室長の松原圭子氏は、「医療の外側にある“女性の健康市場”」をテーマとするセミナーで「医療以外のあらゆる業種・職種の役割が重要」と強調。医療外の美容・健康サービスは、実質的にクライアントの健康管理やカウンセリング的な心のケアに携わっているとし、特にフェムケアにおいてその役割の重要性について解説した。

女性の健康市場は、医療外にも多様なジャンルが関わることを解説。
今年も幅広い業種の企業・団体が集まり、また韓国・中国企業系の企業の参加はもちろん、欧米系や東南アジア系などの来客も見られ国際的な広がりを感じられ、多くの人にとって学びと気づきが得られる貴重な場となった。