東洋医学では、「女性の身体は7の倍数の年齢で変わる」と考えられ、7つの転換期があるとされています。それぞれのステージにおける体質にあったケアは、東洋医学の得意とするところです。とりわけ女性のライフステージの中でも、大きな転換期となる「更年期」を快適に過ごすためのサポートは、セラピストにとって必須です。
更年期とは、閉経前の5年と、閉経後の5年を合わせた10年間のことで、この期間に、女性ホルモン分泌のバランスが変化するなどの影響を受けて現れる不調を「更年期症状」といい、その結果、日常生活に支障をきたすものを「更年期障害」といいます。また、心身全体に現れる女性特有の健康課題、とくにライフステージ特有のこうした変化を解決に導く「フェムケア」は、セラピストが最も得意とすることです。
第1特集では、閉経前の「更年期前期」、閉経後の「更年期後期」、そして更年期の前の「プレ更年期」という「3つの転換期」に起こるさまざまな不調に対する、東洋医学に基づくフェムケアの方法を解説します。