セラピー体験記 第6回 東洋医学×アロマの最高峰! ガブリエル・モージェイさんに会う!

投稿日:2017年1月17日

皆さん、この本に見覚えはありますか?

 

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そう、
「東洋医学×アロマ」
を実践している人で、
知らない人はいない・・・

 

『スピリットとアロマテラピー』。
(フレグランスジャーナル社発刊、10刷以上を更新中)

 

そして、この本をご執筆されたのが、

 

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アロマ業界の超有名人、
イギリスの鍼灸師&アロマテラピスト、
ガブリエル・モージェイ先生です。
(ジェントルマン!)

 

ガブリエル先生のメソッドは、
陰陽五行を元に分類したアロマの説明が分かりやすく、
すらすらと頭に入ってくる面白さです。
精油を大枠でとらえることができるので、読めば使いみちがどんどん広がります。
(私もかなり読み込みました)

 

今回は、「ガブリエル先生が日本に来る!」という噂を聞きつけ、講座に潜入。
セラピー体験記第4回目は、
東京・渋谷で行われた、
ガブリエル先生の来日セミナーの模様をお伝えします。

 

まず、東洋医学で見た「カラダのメカニズム」と、
「アロマとの関係」をガブリエル先生がお話します。

 

「東洋医学的に見て、精油は、植物と”火”のエネルギーが混ぜ合わさって作られるものです」
とガブリエル先生。

 

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精油の蒸留は、「熱」を加えられて行われるので、
出来上がった精油にも当然、「火のエネルギー」が蓄えられているそうです(スライド中央を参照)。

 

う~ん、こう教えてもらえると、
アロマを違った視点で理解できますね。

 

さらに
アロマは、私たちが持つ「魄(はく)=私たちの本能的な感覚、動物的な側面」に働きかける、と先生。

 

日本人や、ガブリエル先生が住むイギリスの人々は
理性的でアタマを使いすぎるので、
本能を呼び覚ますアロマテラピーが人気なのではないか?

 

そう推測できるそうです。

 

また、講座では、精油や成分の特徴を、東洋医学に基づいて分析します。

 

例えば、ユーカリやスパニッシュセージなどに含まれているカンファー調の香りの場合。

 

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(ユーカリ)

 

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(セージの一種)

 

カンファー調は、『肺=金』の気に働きかけてくれます。
マインドを活性化し、生命力を新たに刷新します」とガブリエル先生。

 

ユーカリ大好きで、呼吸が浅く、「東洋医学的に肺が弱い」とセラピストさんから言われていた私はびっくり!

 

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(ユーカリを食べるコアラ)

 

“そうか、肺が弱いから、ユーカリが好きだったんだ~・・・”と納得。
ちゃんとカラダが、「肺が弱ってるよ!」と教えてくれていたんですね。

 

また、「バルサム調」は、安定、鎮める、慰めの意味を持つとのこと。

 

バルサムの香りを持つ精油といえば、
フランキンセンスやベンゾインなど樹皮系のアロマ。

 

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(フランキンセンスの樹脂)

 

バルサム調は、『脾=土』のエネルギーと関連し、
『知性(*注 「行き過ぎた知性」だと思われます)』を鎮めてくれます。
静けさをもたらし、スピリチュアリティを向上させるのがその特徴です」

 

中でも、フランキンセンスは、サンダルウッドと同様に、瞑想に適するそう。
「そして肺の気を整え、調整する役割もあります」と先生。

 

自分だけの感想で恐縮ですが、これにも納得。
呼吸が浅いとき、フランキンセンスを嗅いでもしっくりこなかったのですが、
それは「気を調整」する働きだから。
明らかに肺の「気が不足」している私には、カンファー調が良かったもようです。

 

東洋医学でアロマを説明してもらえると、
感覚的な効果もわかるので、
植物への本質的な理解が深まる。
そう感じました。

 

ちなみに、
「多くの気」に働きかけられる精油は、オレンジやクラリセージ
だそうです。

 

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これも納得できますよね。
ちょっとした「温」の作用があるそうですよ。

 

さらに、講座では、より身体に効果的にアプローチするトリートメントを教えていただきました。

 

例えば、
肺の気を促進させる身体のポイントは、何でしょうか?

 

答えは、手首内側にある肺経7番(列缺)。

 

また、
心包経8番(労宮)は、ネロリ
 
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心包経6番(内関)は、ラベンダー
 
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が対応するなど、
マニアックなこともたくさん教えていただきました。

 

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(経穴について説明するガブリエル先生)

 

講座では、下記のようなデモセッションのほか、

 

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相モデルでの練習も行いました!

 

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書ききれないほどの知識と技術を教えていただいたこの講座(ほんとにすごかった!)。
毎年、参加される方も多いそうです。

 

東洋医学とアロマをこよなく愛する
ガブリエル先生の気持ちが、ひしひしと伝わってきました。

 

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気づけば施術しまくっていたガブリエル先生。セラピストさんだ・・・。

 

なお、ガブリエル先生の講座をプロデュースした、
海外の最新セラピーを教える「自然療法の国際総合学院IMSI」さんでは、
学院長・冨野先生による「東洋医学とアロマセラピーの講座」を開催しています。

 

● 東洋医学とアロマセラピーワークショップ(2017年2月6日(月)7日(火)、3月6日(月)、7 日(火)。

 

アロマティックメリディアンマッサージ(2017年4月10日(月)11日(火)、5月15日(月)16日(火))

 

そして、ガブリエル先生が2017年も来日!

 

 

おちゃめでステキなガブリエル先生、これからもよろしくお願いします!

 

〔講座詳細〕
講座名:ガブリエル・モージェイ氏来日セミナー
主催:自然療法の国際総合学院IMSI
開催日:不定期、年1回程度
開催地:東京・渋谷
セラピーの種類:アロマセラピー、リラクゼーション的、ホリスティック的
セラピーのレベル:中・上級
セラピーの先進性:オーソドックス(根源的)
セラピーを活用できる場所:自宅、サロン、福祉施設、病院、その他どこでも
参加人数:30~40名弱(体験日)
参加者の属性(体験当時):セラピスト、治療家など
体験者:セラピスト編集部 半澤

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