「自分力」を上げる セラピストの心理学NLP

誰もが、誰かを癒やし、励ます「セラピスト」である--
クライアントに満足感をもたらす「対話力」とは!?

「どうしたらリピートしてくれるの?」
セラピスト3,000人超の相談をもとに、コミュニケーションに必要なメンタル、接客技術をアドバイス!

コロナ禍で、健康意識が高まり、セラピストのアドバイスで日常の健康管理をする人が増えてきました。セラピストの集客ツールはSNSが一般的ですが、お客様がサロンに訪れても、そこで信頼関係が築けなければ、再来店はありません。リピートに繋げるには、丁寧な対話を通して、クライアントの課題を改善することが必要です。しかしこのような関係が築けず挫折するセラピストも多く存在します。

本書では、ビジネスパーソン、特に営業分野において大きな支持を得ているノウハウ「NLP」をセラピーの現場に当てはめて、セラピストが実践しやすい具体的な例をあげながら、コミュニケーションのとり方を指南します。

「NLP」とは、Neuro-Linguistic Programmingの略で、日本語では「神経言語プログラミング」と訳されています。3人の天才セラピスト、ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズ、家族療法のバージニア・サティア、催眠療法のミルトン・エリクソンらの、クライアントとの接し方や会話の手法を体系化し、誰にでも実践可能にした心理学です。まさに、セラピストがモデルにすべき、クライアントとの関わり方を教えてくれます。

デジタル化が急速に進み、いつでもどこでも人と繋がれるようになりました。しかし、多くの人が「虚しさ」や「孤独」を感じているのではないでしょうか。セラピストと聞くと職業をイメージされがちですが、人との関わりの中では、誰もが誰かを癒やし、励ますセラピストです。混沌とした時代において、人と人との関係を大切にして、豊かな人生を送りたいと願うすべての人にお勧めしたい一冊です。
CONTENTS

●序章 セラピスト10の勘違い
 ●こんな私でも、セラピストを続けられますか?
 Q1 初対面の人とは緊張してうまく話せない
 Q2 話べたで会話のもっていき方がわからない
 ●この行動、セラピストとしてOKですか?【聞き方編】
 Q3 いつもゆったりとしたたたずまいで、クライアントの話を聞く
 Q4 時間を惜しまず、クライアントの話に耳を傾ける
 Q5 クライアントの話を聞きながら、次に話すこと、やることを頭の中で考える
 ●この行動、セラピストとしてOKですか?【話し方編】
 Q6 自分が聞きたいことを順番に丁寧に聞く
 Q7 クライアントのためにたくさんのアドバイスをする
 Q8 自分の経験を話してクライアントに共感する
 ●この考え方、セラピストとしてOKですか?
 Q9 正しい施術をしようと心がける
 Q10 何事もうまくやり抜こうとする

●第1章 なぜ心理学でセラピーの質が上がるのか?
 勘違いをしがちなセラピストはこんな人
 クライアントが頼りたくなるセラピストってどんな人?
 人の変化に立ち合うときに押さえておきたい5つのポイント
 人を癒やす前に、まず自分を癒やす
 相手の意図を知り、自分の意図を的確に伝える
 すべてのセラピストをサポートする究極のツールとは?
 セラピストは一人一人の個性を感じて、楽しむ仕事

●第2章 人はセルフイメージどおりに行動する
 あなたは自分を「どんな人」だと思っていますか?
 セルフイメージが低いと自分らしく生きることができない
 セルフイメージが低いと接客、施術、会話がうまくいかない
 自己重要感を育む心の成長のプロセス
 「好かれたい」「できると思われたい」という根底に潜む「恐怖」
 セラピストは「人を愛したい欲求」の段階にいる
 「出来事」を認識し、言葉、行動になるまで
 人は一つのことにしか集中できない
 「いい思い出」「いやな思い出」はイメージ次第で変わる
 さらに心の状態をコントロールするには?
 セルフイメージを高めるワークをしてみよう
 「あ〜、失敗した!」イメージはモノトーンで思い出して反省会
 サロンに入ってからクライアントをお迎えするまでのルーティンを決める
 音楽、香り、装い、安心できるものでコーディネートする
 自分もこうなりたい! モデルを見つける
 「自分らしく生きる」うえで、忘れてはならないこと

●第3章 クライアントが一瞬でリラックスする方法
 リラックスしたコミュニケーションの場をつくる
 心と心に橋をかける
 クライアントの話し方や状態、呼吸にペースを合わせる
 相手を観察するポイント
 感覚器官の使い方を観察すれば、相手の頭の中が推察できる
 動きが同じになると自分と相手の無意識が同調する
 声と話し方が同じになると気も合ってくる
 感情を合わせると心理的距離が一気に縮まる
 さらに信頼関係を深める話の聞き方
 肝心なのはリーディング
 わかってもらえると安心する
 質問を丁寧に繰り返す

●第4章 「対話力」がクライアントと自分を幸せにする
 悩みを聞いてもらうだけで癒やされる
 言葉ではわからない思いを引き出す
 必要な情報を意識すると悩みが消える
 質問が可能性を広げる
 1つの経験があなたのすべてではない
 思い込みから自分を解放する
 人は自分の視点を通してしか出来事を経験できない
 どんな人も活かされる場所がある
 考え方1つで前向きになれる
 相手の立場を体験して、打開策を見つける
 ネガティブな行動は、実は自分を守っている
 心と身体はつながっている(身体から変える)
 身体の変化が起こった理由に寄り添う

●第5章 セラピストとしてのあり方と目標設定
 あなたはいったい誰? 自分を表現してみよう
 慈愛の欲求1、2段階を満たしていない人は……
 願いをかなえて、思いどおりの毎日を送る
 思いどおりにならない理由
 漠然とした目標は8つの視点で明確にする
 目標は実現しているかのような言葉で表現する
 目標達成した自分をイメージする
 環境や人間関係にも配慮する
 リソースの棚卸をしてみる
 目標を改めて見直す
 3日以内にできることはなに? 行動が自分をつくる
 セラピストとしてのあり方と経営理念
 時代が求めている人との関わり方

著者プロフィール

山田泉 (やまだ いずみ)

全米NLP協会認定トレーナー。英国アーユルヴェーダカレッジ校長。アーユルヴェーダプロフェッショナルスクール校長。
慶應義塾大学卒業、米UCLAにてMBA修了後、住友信託銀行にて総合職として勤務し独立。新規事業、起業のコンサルティングに従事後、自ら先端科学のバイオベンチャーを創業。その後、病気の予防、健康の増進に関心が深まり、アーユルヴェーダと出会い、2006年アーユルヴェーダのセラピスト養成スクールの運営をスタート。
アーユルヴェーダの深淵な智慧を日本人に役立てるためにはどうしたらよいか、コミュニケーションスキルを磨くためにNLP(心理学)を学ぶ。以後、アーユルヴェーダの教育にNLPの手法を融合させた結果、スクール入学者、スタッフのモチベーションもアップ。アーユルヴェーダにNLPを合わせ、独自の対話メソッドを確立。体質改善だけでなく、その人がより健康で幸せに過ごせるようプロデュースを行う。表千家茶道講師。著書に『思いが変われば運命が変わる-アーユルヴェーダを取り入れた74の生き方ヒント』(東宣出版)

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