クレイセラピーが繋ぐ人と場所

Woman and Nature女性を救う自然の力クレイセラピーピンクリボンの前にできることCLAY/クレイのあるシンプルでナチュラルな生活のすすめ提供/国際クレイセラピー協会  構成・文/勢田仁美

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今、特定のサロンやスペースにこだわらず、自由に場所を移動しながらクオリティの高い施術を提供できるセラピストが求められています。設備に頼らない施術スキルを持てるか否かによって、セラピストの活動範囲は大きく左右されます。ICAのサロンワーク インストラクターは、これからの時代を象徴する「人と繋がるセラピスト」です。

医療の現場で注目されるクレイ

サロンワークで人気のピンククレイ(カオリナイト、イライト/マイカ)

 クレイ/粘土といえば、昨年末に「皮膚の傷に生理活性イオンを放出する粘土鉱物を塗ると、皮膚を良好な状態で再生できる」という研究発表が、山形大学でされたことが大きなニュースとなりました。
 この皮膚再生に貢献するとされた粘土鉱物が、いわゆる”地球表面活動の証人”とも呼ばれているスメクタイトというタイプのクレイです。地球最古の機能材料としても知られているこのスメクタイトを実際に皮膚の傷に使用すると、傷痕も残らず、皮膚が引っ張られたようになる引きつれなども生じないことから、やけどや切り傷などで真皮以下の組織に及ぶ深い傷の新たな治癒材料になる可能性があると、今回の研究結果から指摘されています。

 皮膚は心臓、肝臓、肺、脳などと同じように身体の臓器の一つです。しかも人間の身体の中でも最も大きく、畳でいえば一畳分、約1.6平方メートルもの大きさになるといわれています。この最も大きな臓器「皮膚」へのアプローチによって、スキンケアはもちろん、ダイエットや体調、体質改善などを促すのがセラピストの主な仕事といえるでしょう。特にクレイ/粘土を使うセラピーは、クレイパック、クレイバス、クレイ湿布などそのほとんどが皮膚を介して行なわれる自然療法といえます。

究極の癒し、クレイ・フルボディパック

 国際クレイセラピー協会(以下ICA)では、2009年の設立当初よりクレイセラピーを体系的に学習するのと同時に、施術としてどう具体的にクレイセラピーをサロンの中に取り入れていくのかを、ICA独自の施術方法として提案してきました。大地の恵みであるクレイを最も大きな臓器でもある皮膚に直接塗布していくというクレイセラピーは、癒しやリラクゼーションだけでなく、さまざまな身体の不調や痛みを改善し、心身のケアに役立てることができます。なかでもクレイパックは、クレイセラピーの醍醐味をシンプルに、よりダイレクトに体感することができるだけに、海外のリゾート系スパなどでは最も人気のある施術メニューになっています。
 実は、今までこういったクレイパックなどの施術を受けられるのは、シャワー設備などが整ったスパやサロンなどに限られていました。しかもどんなに素晴らしいスペースでリラックスをしていても、ボディ全体に塗布したクレイペーストは必ずシャワーで洗い流されるか、シャワー室で自ら洗い流す必要がありました。
 全身をクレイに包まれて、究極のリラックス状態にあったクライアントも、クレイを洗い流す、もしくはシャワーを浴びる行程によって、否が応にも現実に引き戻されるという状況がそこにはあります。ICAが提案するサロンワークは、クレイセラピーのパックトリートメントの全行程を、最初から最後までベッドに横たわったままで受けていただける施術方法です。「パックを含めたクレイセラピーの施術にシャワー施設は必須である」という概念を根底から覆し、徹底したクライアント主義を貫くサロンワークがICAの提供するクレイセラピーです。

 ここ数年で急激に成長した「ノマドな働き方」は、セラピストがサロンという固定された店舗で行なってきた施術を「スペースをシェアする」という発想に置き換えることで、セラピスト自身の活動にあわせて「シェアサロン」や「レンタルサロン」を活用するという、ボーダーレスな仕事の在り方に変化してきています。待ちの仕事から、より能動的で自由な選択が可能な仕事への進化です。店舗ありきだったサロンの仕事は、サロンワークの技術を持ったセラピストさえいれば、そしてそのセラピーを求めるクライアントさえいれば、地域も場所も選ぶことなく成立できるわけです。

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クレイセラピーで大地と繋がる

 ICAのサロンワークは、ICA理事松本淑子のオリジナルメソッドです。
 従来、クレイセラピーの施術には、シャワー設備の常設が常識でしたが、ICAのサロンワークではトリートメントのスタートから終了まで、クライアントがベッドから離れる必要がありません。クレイを通して身体をケアし、心身を癒すのと同時に「地球/大地と繋がる」~グランディングもリアルに体験することができます。

 サロンワーク インストラクター講座は、エステやスパ、リラクゼーション、医療現場などでクレイパックやクレイケアを施術メニューに取り入れたい方のための習得コース。また、クレイセラピストとしてサロン(固定店舗)を持たずにICA認定のフリーランスのサロンワーク セラピストとしてクレイパックの施術を指導、提案、提供していきたいとお考えの方におすすめのコースです。
 ハンド、ボディ、フェイシャル、それぞれを独立したサロンメニューとして学ぶため、さまざまな既存の施術メニューに加えやすいクレイセラピーになっています。

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CLAYTHERAPIST
サロンワーク インストラクター資格とは

ICAのクレイセラピーサロンワークのメソッドである≪ハンドトリートメント≫、≪フェイシャルトレーニング≫、≪ボディパックトレーニング≫の各コースの開講と指導、サーティフィケートの授与、さらには3コース全てのサーティフィケートを持つ≪サロンプラクティショナー≫を育成できます。

サロンワーク インストラクター
ライセンス取得まで

1Dayコース with サーティフィケート参加 ●ハンドトリートメント
●クレイ・ボディパックトレーニング
●フェイシャルトレーニング

▼ 1Day講習会
▼ ケーススタディ/レポート提出
※各10ケース
▼ 実施試験
▼ 合格 ▼

ライセンス認定 ライセンス登録料:20,000円
年会費:個人年会費の重複なし
※開講にはICA加盟校、もしくは
ICA登録サロンの申請が必要になります。

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License
サロンワーク インストラクター
受講資格と費用

クレイは構成される粘土鉱物によって、作用の強度、含有ミネラル、色、感触も異なる

サロンワーク インストラクターの受講は、ICAクレイセラピーインストラクター資格者もしくは資格取得予定者で、ICAサロンワーク セミナーのハンドトリートメント、フェイシャルトレーニング、ボディパックトレーニング全1Dayコースの修了者。
■受講料60,000円
■受験料&登録料 各20,000円

※サロンワーク インストラクター講習会、サロンワーク インストラクターテキスト、ケーススタディレポート一式、クレイShopping 10,000ポイントがここに含まれます。

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皮膚再生を促すスメクタイト

山形大学での実験では、皮膚の主成分コラーゲンの生成を促進する亜鉛イオン、血管新生を誘導するケイ素イオン、その両方を促すマグネシウムイオンを放出するスメクタイトを使用し、ラットの傷にこの粉末を塗布。その後、コラーゲンが活発に生成され、血管ができるなど良好な状態で皮膚が再生。さらには細菌感染も低減、体毛の再生も確認された。
クレイセラピストにとって、これらの効果は珍しい事例ではないが、深い傷を負った治療の際の「シート状の被覆剤を傷口に貼る」というタンパク質を使った組織修復方法を主に行なう一般的な現代医療の現場では、効力そのものが長続きしないなどの課題を多く抱えている。スメクタイトの粉末が実際に医療の現場で使用されるまでには、あと4~5年はかかるとのことだが、皮膚再生治療の新たな可能性にクレイ/粘土が関わっていくことは明白だ。
*スメクタイトについての記事は、「Earth Vol.21」にて掲載しています。

 

国際クレイセラピー協会
ICA国際クレイセラピー協会は、現代の暮らしに役立つクレイセラピーの研究・開発、クレイセラピストの育成・支援を目的に2009年4月設立。東京に拠点を置き、クレイセラピーの指導、資格認定を実施している。理事はオーストラリア在住のMatthew Masonと松本淑子。
フリーダイヤル
0120-327-900
ICAオフィシャルサイト
claytherapy.jp
クレイshopping
clay-shop.jp
〒170-0013 東京都豊島区東池袋3-9-1 オガタビル5F

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